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第7回 発達障害の最難関?落ち着いているときにこそ、かんしゃく対策を!


 
第6回では、かんしゃくへの対応についてお伝えしました。
 いざ、子どもの心が揺れてしまうと、何も届かない。
なので落ち着いているときにこそ、予防のためにできることがあります。

かんしゃくの対策  落ち着いているときにできること
見えない気持ちは可視化する

発達障害の子どもたちは、言われたことを理解し受け取ることも、自分の気持ちを伝え表現することも苦手な場合が多いです。

 その対応策の1つとして挙げられているのが、「絵」での理解です。「怒る」「むしゃくしゃしている」といった気持ちの概念が分からなくても、
顔をしかめているカードで自分の気持ちを表現し始めることができるからです。

 この「気持ちの表現」というのが大切で、2つのメリットが得られます。


1、自身の細かい感情の理解、分類ができるようになる
2、他人の感情を推測する手掛かりにできる

詳しく見てみましょう。
1、自身の感情の理解と分類ができるようになる

我が家のにっちの場合は、不安や緊張、不快、悲しさなどのマイナスの表現が、
全て「怒る・暴れる」になっています。
本人は自分の気持ちを把握できていません。

 区別がつけられるようになることで、
例えば、その前段階で気持ちの変化に気付き、

「不安だ。お母さんに相談に行こう」とか
「不快だ。みんなから離れて大声を出してから戻ってこよう」

といった対策がいつかできるようになるかもしれません。

2、他人の感情を推測する手掛かりにできる

自閉スペクトラム症の子どもは、気持ちを察するというのが難しいです。

その原因は、3つあります。

①自分の感情の分類がかなり大まかである。

快・不快しかない?まだ赤ちゃんなの?

②アウトプットが上手にできない。
感じていることを言葉にできない

③他者からの視点に立つことが苦手である。

いつだって自分オンリー視点。


 親側の気持ちを言葉で伝えようとしても、伝わりません。
なぜなら、そもそも「気持ち」がよく分かっていないからです。



 そこで手作りの気持ちカードを作りました。

見やすい、つかみやすい、1枚12cmくらいの円形にしています。
子どもの手のひら大です。破られないようにラミネート加工しました。
喜怒哀楽+αの表情のカードです。
にっちの癇癪が落ち着いて、こちらの言葉が届くタイミングになったら出番です。
本人にカードを選んでもらい、今の気持ちを可視化できるようにしてみました。

 気持ちなどの感情を表すカードと、学校や家などの場所を表すカードに分けています。

<まとめと次回予告>
かんしゃく時は、危険がなければ、見守って待つ。
落ち着いたら、本人からの言葉を引き出して、どうしたらよかったのかを考えさせる。
かんしゃくの大原則
「正しい対応を全力でしても、収まらない時は収まらない」
そんな簡単に出来る対処法があって、収まるんなら、「障害」とは呼ばれないよ。
ということは自分のためにも子どものためにも意識しています。
次回は「療育施設ってどうやって選ぶの?」です。またお会いできたら嬉しいです!


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