ズクロムシクイの渡りの結果から見た2つのこと
お久しぶりです。
農ちゃんです。
最近、バイトの数を一つ増やして生活リズムが変わってしまいました。
早く、新しい生活リズムに慣れてnote頑張っていきます!
今週末は、最近、自分が行ってみたい場所について書いていこうと思います。
もしかしたら、イノシシの話になるかもしれません。
そして、前回の質問を少し変えます。
第一問:ズグロムシクイの子供を人の手で育てた場合、渡りにどのような影響があるか
第二問:渡りをするズグロムシクイと渡りをしないズグロムシクイの両親が子育てをしたら、どんな変化があるか
では、ズグロムシクイの話へどうぞ。
第一:博士:では、話の続きをしよう。今回の第一の質問は、ズグロムシクイの子供を人の手で育てた場合、渡りにどのような影響があるかだね。
どんな影響が、あると思う?
少年:人に慣れ過ぎた結果、エサを探すことを忘れちゃうとかかな?
これは、何かかわいそうな気もするね。
博士:そうだね。
けど、実際に人に飼われた動物はエサの探し方を忘れてしまう子もいるんだ。
かわいそうなことだよね。
ただ、ここでは、渡りの行動について考えてね。
それで、質問の答えだけど、人の手で育てられた子供のズグロムシクイの75%は渡りの行動を示した。
ただ、残りの25%は渡りの行動を示さなかったんだ。
そして、ここに2つ目の問題の結果も説明するよ。
第二の質問は、渡りをするズグロムシクイと渡りをしないズグロムシクイの両親が子育てをしたら、どんな変化があるかだね。
渡りをするズグロムシクイの両親が子育てをすると、3世代後には100%のズグロムシクイが渡りの行動を示したんだ。
また、渡りをしないズグロムシクイの両親が子育てをすると、6世代後には100%のズグロムシクイが渡りの行動を示さなかったんだ。
この結果から、何かわかることはあるかい?
少年:う~ん
人の手で育てても結果的には、親の影響で渡りの行動をするか、しないかが別れてしまうことかな?
けど、100%渡りの行動を示すか、示さないかで時間のかかり方が違うことは面白いね
博士:親の影響で、行動が分かれることに気付けたみたいだね。
いいね~!
これを研究した人の考えはね、人の手で育てたとしても親の遺伝的影響によって、渡りの行動をするかしないかが決まるということだ。
そして、もう一つの考えとして、人の手で育てた場合でも、渡りの行動がかなり早く遺伝していくことから、渡りの行動の進化の速度が速いということが分かったということだ。
少年:昔、イッテQでイモトが渡り鳥と飛行する企画があったのは、野生本来の行動を思い出させるためだったのかな?
博士:そうかもしれないね。
少年:一つ不思議に思ったんだけど、渡りの行動をしないカナリア諸島のズグロムシクイ達は、どんなことがあってそこに生息するという進化をしたのかな?
もしかして、人の手によって渡りの行動をしない個体が作られて、生息することになったのかな?
博士:その「人の手が原因」という可能性は、かなり低いのではないかと博士は思うよ。
カナリア諸島に生息するズグロムシクイは、自然界の環境的な原因でカナリア諸島に生息した方がよいと思った先祖のズグロムシクイがいた。
その先祖が、そこに生息して繁殖した結果、今のように生息範囲を広めていった。
こんな感じで、今回のような二つのタイプのズグロムシクイができたと博士は思うよ。
真実は、わからないから自分で調べてみるのも良いかもしれないね。
では、次は他の地域に生息するズグロムシクイについて、渡りの方角という観点で見ていこう。