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病気とは経過であり、成長の一つ(畑記録)
"病気とは経過であり、成長の一つ" だって、大阪に住んでいた時によく行っていたファンキーな野菜屋さんが言っていた。
体には46億年のDNAの記憶があり、傷が勝手に癒えるように、体は自然と治ろうとするように設計されていて、その過程を病気と名付けているのだと。治り方は体が知っているのだから、感覚や直感にたずねて体が必要としているようにしていくのだと。
そして、すべてのものは最後は土に還っていくと。
すべての生物は役割が終わると、死んで他の生命体のエネルギーになる。死んだ米がコウジ菌のはたらきによって麹になるという麹づくりの過程も、そのことを教えてくれていると。
コウジ菌が水でまず種から生きた状態となり、温度と酸素の状況をみながら活動を始め、乾燥したり糖化が完了して役割が終わると、他の菌から余計なエネルギーを奪わないで子孫を残すために死んで種麹(緑色の部分)になるように。
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で、畑の話。
ジャガイモが見事なモザイク病になった。
丈も50㎝以上にのびのび育ち健やかそうに見えていたものの、内部では微生物同士が拮抗していたのかもしれない。バランスが崩壊して一気に決壊したかのように、一晩で様変わりした。きっかけといえば、前日に初めて来た人が畑に入ったからなのか、理由はわからない。
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子孫を残さず土に還ろうとしたのかもしれない
本人ではないので植物自身の声はわからないんだけれど、斑点だらけになりながら「具合が悪いんです〜!」と全身で主張し、黄色く枯れ出したジャガイモをみると、一生を終わらせて土に還ろうとしているのかな? と思って、掘ることにした。
すると、1ヶ月早い割に十分立派なジャガイモがゴロゴロでてきた。タネイモも腐ることなく少し大きくなった様子で、水はけの問題ではなさそう。
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自然野菜屋さんで買った食用のジャガイモをタネイモにしたのも理由かもわからないけれど、ジャガイモ以外の草は元気そのもので、ジャガイモの株によってもグラデーションがあるのをみれば、人もそうなんだけれど病気の原因となる微生物はどこにでもいて、発病するかどうかは個体差なんだなぁと思う。
まだ始めたばかりの畑で土の中の微生物の多様性が乏しいのかもしれないし、土や温度なんかの環境がこのジャガイモに合わなかったのかもしれない。
来年は冬野菜の終わった後の今より微生物が豊かになった畑に、違う種類のジャガイモを植えてみよう。次は健やかに一生を全うできるといいな。
さて、空いたところに何か種を蒔いてみよう。