【安心なクラス・学年作り!】生徒指導聴き取り テンプレート
新人・ベテラン問わず使える聴き取りのテンプレートを紹介します。
生徒指導主事の経験を生かした、生徒指導面の発信になります。
どんなに落ち着いた環境で、キメ細やかな対応があっても、大小問わず、生徒指導案件は生起します。
聴き取りがクレームや連続した生徒指導に繋がるか
スムーズに指導・保護者連絡に進むかを決めるものは、生起した直後に実施する『聴き取りの質』によります。活用して頂けると幸いです。
< 生徒指導における3つの指導 >
①成長を促す指導(人格や社会性の育成) 全ての生徒
・自己選択決定 役割分担 学びあい 他者評価 自己評価
・全体 個 ペア グループ
②予防的な指導(現在の問題に対する適応・回避) 気になる生徒
③課題解決的な指導(問題行動に関する規則的・治癒的指導)特定の生徒
< 聴き取りの分類 >
A 被害生徒へ聴き取り
B 加害生徒への聴き取り
C 現認者への聴き取り
(観たことや聞いたことを、ABに伝えても良いか 自分が伝えられるか)
D 信頼できる生徒からの聴き取り(議員・班長・キャプテン)
(観たことや聞いたことを、ABに伝えても良いか 自分が伝えられるか)
< 丁寧な聴き取りを目指すためのチェックリスト >
□01いつ
□02どこで
□03誰が
□04誰に
□05どのようにした(された)箇所 何手 何足 何発 グーorパー等 *詳しく*
□06場所
□07回数(複数回であれば、直近はいつか)(過去についても、1-10を聴く)(いつから)
□08現認者はいるか
□09何故(理由 過去の人間関係)
□10どのように思ったか・感じたか(相手・行為に対して)
□11今後どうしていきたいか(どうして欲しいか)
< 建設的な指導を目指すためのチェックリスト >
□ 生徒理解(小からの申し送り事項・家庭環境等)を深めた後、聴き取りや指導する
□ 学年生徒指導への報告・相談と学年団への情報共有
□ 生徒指導担当・管理職への報告と相談 *必要に応じて関係諸機関への報告連絡*
□ コーディネート役(学年生指・主事)への報告ができない場合
→ 一人で判断せずに学年で考え相談し、方向性と共有体制を作る。
□ 優先順位を考える(ケア 聴き取る順番) *基本は被害のケアを最優先*
□ 原則、複数対応 (聴き役 書記役の役割分担)
□ 聴き取り時間や場所の設定・共有(誰がどこで何をしているか学年が把握できるように)
□ 学年をまたがる事案については、必ず学年生徒指導同士・生徒指導担当が集まる
(学年での聴き取り・指導の差異を出さない)
□ 聞き取りと指導のメリハリをつける (聴き取り・指導・反省)
□ 情報集約係りを作る(食い違いを無くし、細かな方向修正)
□ ゴールの設定と確認(連絡方法<電話・訪問>も含めて)
□ 安易な謝罪はしない・謝罪を急がない・反省や理解の低い謝罪はしない
□ 基本的に聴き取りは廊下等で行わない(部屋・記録紙を用意し、原則複数で聴き取る)
→ 記録ミス等の水掛け論に発展させないため
□ 多数(3人以上)対個人での聴き取りは実施しない
→ 冷静さが無い状態での聴き取りはトラブルの元
→ 収集がつかない場合は、複数の職員で場を収め、後日に聴き取る時間を設定する
□ 下校時間を考える (原則絶対下校を遵守。必要であれば保護者へ帰宅予想時間を連絡)
□ スマホの操作は、生徒・保護者に行わせ、職員の記録についても必ず許可を得る
□ 被害・加害を同時に同じ環境で聴き取ることはしない)
□ 聴き取り・指導前の保護者連絡(大まかな状況 指導方針)状況に応じて途中でも実施する
□ 学校で保護者同士(被害と加害・加害同士)を合わせることは避ける
(責任転嫁等のトラブルが多く発生している)
□ 保護者同士のお金のやり取りには、学校は関与しない
(弁済等も促すことはできるが、強制はできない。保護者間に任せる)
□ 保護者に、指導経過等の文章を提出する義務はない。
→ 文章への申し出には即答せず、管理職・主事を含めて相談し対応する
< 聴き取り後の保護者連絡 > 緻密な保護者連携
□原則、生徒が帰宅するまでに連絡。*生徒から伝えておくは、絶対にやめる*
□詳細の報告(経緯・対応の様子・今後について)
□聴き取りが合わない場合は、事実のみを伝える。
→ 無理に合わせる必要はない。合わなければ、手を尽くしたが合わなかったと伝える
→ 自分の憶測・推測は伝えない
憶測・・物事の事情や人の心をいいかげんにおしはかること
□保護者から、判断に迷うような希望がある場合は、即答をさける
→「自分の独断では、返答できないため、学年・管理職・生徒指導担当と相談した後連絡する」
< 保護者来校・家庭訪問 >
誰が対応するか(担任・学年生指・主事・管理職)
□ 詳細の報告(経緯・対応の様子・今後について)
□ 必ず打ち合わせをしてから実施
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