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【状況判断×個人技術】バスケットボール
〇学習者:中学男子 1クラス当たり約40名
〇時間数:8時間完了
◯単元目標
①ボール操作の習得(ドリブル・パス・シュート)
②ゴール前の攻防(守備の原則を理解する・ボールを持たないときの動きを理解する)
〇チーム:6~7名
※体育委員を中心に決める※
〇参考文献
ゴール前の空間に走り込む動きができる球技:ゴール型「バスケットボール」の授業
https://www.pref.kanagawa.jp/documents/12026/858618.pdf
〇一時間目
ドリブルマスターになろう!(守備者を見てドリブルができるようになろう)
W-up
スポーツリズムトレーニング
https://srt.or.jp/education/
〇学習内容
① コーンドリブル(スラローム・ダッシュ・フロントスイッチ)
指導のポイント
・ボールをつくドリブルではなく、ボールをべったり触る感覚(ボールと手が触れている時間を長くする)
・スピードが落ちないよう、身体の横・後ろではなく、前でドリブルをする
・ボールと身体が離れないようにドリブルをする
② 三角形ドリブル鬼ごっこ
ルール
三角形の中には入れない。外側をドリブルしながらタッチにいく。
キャッチするとダブルドリブルになる、その場合は、胸着けジャンプ1回して、リスタートする
指導のポイント
スピード勝負にならないよう、ドリブルしながら向かい合う時間を作り、逃げる人・追いかける人ともに『駆け引きの時間』を作るように伝える。
駆け引きは、フロントスイッチをするとスムーズになるので、デモンストレーションを見せる。
具体的な声かけ
逃げる人へ
逃げるだけでは、追いかける人がどの程度まで近づいているか分からないよ
追いかける人へ
スピード勝負だけにならないよう、逃げる人を騙してみよう
③ ハーフコートドリブル鬼ごっこ(2時間目以降に発展形)
ルール
2チーム(逃げるチーム・追いかけるチーム)がハーフコートへ入る
両チームともドリブルをする
タッチをされた人はコート外へでる
④振り返り
〇単元計画からの変更点
・三角形鬼ごっこで、ダブルドリブルが出ないようにコーンドリブルで「フロントスイッチ」を入れた
・授業開始時点で前単元である持久走のワークシート仕上げを行ったため、ハーフコート鬼ごっこの時間が少なくなった
・ハーフコート鬼ごっこの人数調整(6人→4人)
チーム全員が入るとハーフコートに入ると、スペースがなくなり、ドリブルが逃げるだけになり、スペースを見つけるドリブルができない
外に2人チームメイトがいるので生徒間でアドバイスの声かけが生まれた
〇授業者の感想
・単調なコーンドリブルのポイントを端的に伝え、駆け引きがあり難易度が上がる三角形鬼ごっこに入ることで、生徒自身がドリブルスキルの重要性に気づきが生まれた。
・活気とテンポのある授業展開になった(生徒の運動量が高く、集中できていた)
・挨拶直後、ある生徒が「面白かった!」と大きな声で言ってくれた。凄くうれしかった。
〇生徒の感想や様子
・ボールばかりを見てドリブルをすると、敵や味方を観ることができない
・べったりとボールに触る感覚が分かった。
・ドリブル鬼ごっこ難しいけど、めっちゃ面白い!
〇二時間目
パスマスターになろう!(味方・守備者・スペースを見てパスができるようになろう)
W-up
スポーツリズムトレーニング 各チームで5分(教え合い学習も含む)
https://srt.or.jp/education/
〇学習内容
① 対面パス(チェストパス・バウンズパス・オーバヘッドパス) 5分
指導のポイント
・キャッチの指導を大切にする(ファンブルしない・突き指をしないキャッチ)
指先を天井に向けてボールの勢いを吸収するようにキャッチする
② ハーフコート鬼ごっこ(ドリブル鬼ごっこの発展形) 45秒実施 15秒入れ替わり×9回
ルール
A)6(追いかけるチーム)vs6(逃げるチーム)
B)ボール2つ(追いかけるチームが保持)
C)追いかけるチームは、ドリブル・パスを使い、逃げる人をタッチ
D)ボールを持った人だけがタッチできる
E)タッチされた人は、コートの外へ出る
指導のポイント
ルール説明時
・コミュニケーションの重要性(パサーとレシーバー)
3ターン終了後
・身体の向き(ボールばかり観る、逃げる人ばかりを観るのではなく、ボールと逃げる人を同時に観える身体に向き)
・ドリブルよりもパスが有効なことをデモンストレーションで理解させる(走るよりもパスの方が速い)
具体的な声かけ
(追いかける人へ)
・味方・守備者・スペースを見てパスとドリブルができるようになろう
・ボールを持たない人は、どこに走ればパスを受けてタッチできる?
(逃げる人)
どこに逃げたらタッチされない?
どのタイミングで移動したら、タッチされない?(パスされた瞬間に移動すればタッチされない)
③ スリーサークルボール 45秒実施 15秒入れ替わり×9ターン
ルール
バトミントンコートで実施
A)攻撃3人対守備2人のアウトナンバーで行う。攻守交代制。
B)ゲームはパスのみで行い、ドリブルはできない、ピボットは認める。
C)パスをつなぎ、サークルの中に入り込んだ味方にパスを通してキャッチできれば得点。
D)サークルからサークルへのパスは得点としない。 得点するためには必ず、一度中継者にパスをしなければならない。
E)同じサークルに3秒以上、留まってはいけない。
F)守備者はボール保持者に身体接触したりボールを奪取したりしてはいけない。
指導のポイント
3ターン終了後
・パス後に動き出す(もう一度、選択肢に入ること)でアウトナンバーを継続させる
・3人目の動きが有効なことをデモンストレーションで理解させる
具体的な声かけ
(オフェンスへ)
・もう一度、選択肢に入ろう
・どのタイミングで動き出すと、ゴールに入ってパスがもらえるかな?
・どのゴールが狙いやすい?
(ディフェンスへ)
・ボールとマークする人を同時に観える身体の向きを作ってみよう
・ボールホルダーへプレッシャーがかかる位置まで近づこう
④振り返り
〇単元計画からの変更点
「スリーサークルボール」
・サークルでなはく、フラットマーカー(EVERNEW屋内マーカープレート)を使用
・6ゲームした後、チームでミーテイングタイムを設定(ゲームの質向上・振り返りの質向上)
・ドリブル可能(ドリブルゴール有・ドリブルゴール無し)
〇授業者の感想
・デジタイマーのプログラムを使うことで、生徒に近い距離感で声かけができた。
・スリーサークルゲームのルール変更で、ドリブルを可能に、ゴールはパスのみにしたことで、ドリブル中に、2人が動きだす時間作りだすことができた。パスがテーマだったので、ゴールはパスにした方が良い。
〇生徒の感想や様子
・スペースや味方・敵も見ないといけないので、身体も頭も疲れた。
・ディフェンスからタイミングよく離れると、パスゴールを取れやすい
・今日も面白かった。次も楽しみ!!
〇三時間目
ゴールを決めよう!(ゴール下シュートを決めるようになろう)
W-up
スポーツリズムトレーニング 各チームで5分(教え合い学習も含む)
https://srt.or.jp/education/
〇学習内容
① ゴール下シュート45度(一人/その場・ワンドリブルを入れて)
② ゴール下シュート(パスを受けて)図参照
発問
・ゴールの確立を上げるためにはどうすればいい?
実際にあった解答
・ゴールに近くでシュートする
・45度からシュートして小さな黒枠にあてる(バスケット部)
指導のポイント
・放物線でボードに当たるようにシュートする(ライナーだとゴールをかすめて外れる)
・入りやすい角度・距離感を理解させる
・45度でない場所でパスを受けた時は、ワンドリブルして角度を変える(デモンストレーション)
③ スリーサークルゲーム(シュートあり)
ルール
・シュートは黄色のフラットマーカーからのみ
・シュートが外れ、リバウンドを取れた場合は、青色のフラットマーカーまで、ドリブル・パスで運んでからシュート
・ディフェンスはパスカット・プレッシャーのみ(パスカットした場合は、オフェンスにボールを返す)
・黄色のマーカーでパスを受けられない場合は、留まらずすぐに青色のフラットマーカーを踏む(ゴール前をクリアーする)
指導のポイント
・パス後に動き出す(もう一度、選択肢に入ること)でアウトナンバーを継続させる
・黄色のマーカーでパスと同時に出会えるタイミングとスピードで走りだす
・パスが出ない時には、ゴール前をクリアーするタイミング(青色のフラットマーカーを踏みに走っている)に、もう一人がゴール前に入る。
・守備の原則を理解させる
(ゴールとボールを結ぶ延長線上に、ゴールを背にして立つ)
(同一視:ボールとマーカーが見える位置に立つ)
④ 振り返り
〇授業者の感想(変更点を含む)
・空間認知(ゴール前のクリアー・フラットマーカーでパスを受けるために走る)を理解せることが難しかった。そのため、黄色マーカーでパスが受けらない場合は、青色マーカーを踏むルールを追加した。
・動きながらの技術(ドリブルをしながらパスを出す・走りながらパスをレシーブする)の向上が必要だと強く感じた。→次時間で、修正案を実施予定
〇生徒の感想や様子
・ゴール前、フリーでパスを受けることが難しかった。
・動きとパスが合った時は、気持ちがいい。それでシュートが入れば最高
・動きながら、どこに動いたら良いか考えることが難しかった。
・パスが来ないと、どうしてもその場で止まってしまう。
〇四時間目
ゴールを決めよう!②(流れの中でゴール下シュート・レイアップを決めるよう)
W-up
スポーツリズムトレーニング 各チームで5分(教え合い学習も含む)
https://srt.or.jp/education/
〇学習内容
① レイアップシュート
ボード当て(ゴール下 青)・ワンドリブル(フリースローライン 黄)・完成系(3ポイントライン 赤)
指導のポイント
・(青)手の平は天井。下から投げ放物線でボードに当てる感覚を養う
・(青)右手で投げる場合は、右足を半歩前
・(黄)ドリブルと同時に左足を出す。レイアップのリズムを掴ませる
・(黄)止まってシュートする生徒がいるので、止まらず流れでシュートまでいけるようにする
・(赤)踏切の左をどこで着かせるかを考えさせる(遠いとゴールから離れる・近いとゴール真下に入る)
参考
② ゴール下シュート(パスを受けて)3時間目
③ パス&ムーブ
ルール
・123に入った状態から1からのパスでスタート
・パスはマーカーからマーカーへ出す
・パスしたら空いているフラットマーカーにランする
・必ずボールを持った人の片サイドには人がいる
・必ず4本目のパスはゴール下で受けてシュート
動き方解説(点線:ボールの移動・直線は人の移動)
1> 1から2へパス。+4へ移動
2・3> 2の片方に味方がいないので、3から1へ移動
4> 2から3へパス。+5へ移動
5> 3からゴール下にラン。1からパスを受けシュート
指導のポイント
・パス&ムーブと3人の動きが連動しているイメージ(重要ポイント)
・パス&ムーブのセットが周囲の動き出すスイッチになることを理解させる(パスだけで終わると周囲が動き出し辛い)
・片方を埋めにいく人はボール動いてる間に動き出す(キャッチしてから動くとタイミングがズレる)
・4本目のパスはゴール下で出会うタイミング(立ち止まって受けない)
・ゴール下で止まって受けそうな時は、空いているフラットマーカーを踏みに行く(入れ替り、違う人がゴールしてランする)
④ スリーサークルゲーム 3時間目
⑤ 振り返り
〇単元計画から変更点
スリーサークルゲームを充実させるためにサーキットの中止し、③パス&シュートを導入
〇授業者の感想
(③パス&ムーブ)
・動きながら考えることが難しい生徒には、プレーを止めながら動き方やルールを説明した
(④スリーサークルゲーム)
・パス&ランがスムーズになり3人が連動したパスワークが見えた
・ゴール下でパスを受けるタイミングが分かり始めた生徒が多く、走り込みタイミングやスピードを調節していた
〇生徒の感想や様子
・ゴール下でフリーでパスを受けるとシュートが入りやすい。
・連動するイメージができた。バスケットはチームプレーだと感じた。
〇五時間目
ゴールを決めよう!③(流れの中でジャンプシュート・ゴール下シュート・レイアップを決めよう)
W-up
スポーツリズムトレーニング 各チームで5分(教え合い学習も含む)
https://srt.or.jp/education/
〇学習内容
① セットシュート(青マーカー)
〇指導のポイント
・手のひらに少し空間を空けるようにボールを持つ
・ボールの中心が中指・人差し指がくるように持つ
・おでこ付近上にセットする
・肘が肩のラインより高くセットする
・放物線のシュートを打つ
② ジャンプシュート(黄マーカー)
〇指導のポイント
・シューティングポケットに入れて膝を曲げる
・ボールを上げながらジャンプ
・最高到達点でシュートを打つ
③ パス&ムーブ 4時間目
④ 3vs2
スリーサークルゲームのルールからシュート制限・ゴール前のクリアー制限を無くす
〇指導のポイント
・確率の高いゴール方法やボールを失わない方法を考えさせる(パス&ムーブ・スリーサークルゲームの意図)
・ゴールを常に意識しながら攻撃をする(ゴールを観る・ゴール前にフリーで走りこむ)
・守備の原則(3時間目)
⑤ 振り返り
〇単元計画から変更点
3vs2を充実させるためにサーキットの中止し、①セットシュート②ジャンプシュートを導入
〇授業者の感想
・①セットシュート②ジャンプシュートを入れたために、3vs2で無理なシュートが増えるかと思ったが、確実にゴールをしたい生徒が多いようでパスワーク中心の攻撃をしていた。
・パス&ムーブのイメージがあるようで、ヘルプやゴール前に走り込みなど、ボールも人も動く3vs2になった
〇生徒の感想や様子
・肘を肩より高くセットするとゴールの確立が高くなった
・ジャンプシュートを打ったほうがいい場面でもパスしてしまう人がいるので、シュートなどの声かけをしたい。
〇六時間目
3vs3を楽しもう(意図のある連動した攻撃とゴールを守る守備)
W-up
スポーツリズムトレーニング 各チームで5分(教え合い学習も含む)
https://srt.or.jp/education/
〇学習内容
① サーキットトレーニング
1セット(2分+移動10秒)×6ターン
〇指導のポイント
A/Bレイアップ
・ドリブルからのスピード・リズムを崩さずスムーズに
Cスラロームドリブル
・両手を使い細かくドリブル
・ターンする時にボールを持たない(ダブルドリブルをしない)
D対面パス
・ステップを踏みながらキャッチ-パス
Fジャンプシュート
・123のリズムを大切に放物線のシュートを打つ
Eゴール下シュート
・パスを受けてから速くシュートする
・角度や距離が悪い時は、ワンドリブルで角度・距離を調節する
② 3vs3 1ゲーム1分30秒 入れ替え15秒
ルール 参考HP
〇指導のポイント
・どうしても無理な状況からシュートを打つ生徒やゴール前のクリアーを忘れる生徒が増えるので、途中でチームミーテングを実施する。
・ミーティングテーマ【Aゴールを確実にするためには? Bボールを奪われないようにしながらゴールするためには?】
③ 振り返り
〇単元計画から変更点
3vs2を充実してきているので②3on3に変更
〇授業者の感想
・3on3途中でのミーティングが転機となって、これまでの既習事項(パス&ムーブ・ゴール下シュート)を発揮する生徒が多くなった。
・応援や歓声が多くあり、活気のある授業となった。
〇生徒の感想や様子
・ゲームが本当に楽しい。もっとゴールを獲りたい。
・守備も頑張らないと、攻撃ができないので守備も考えていきたい
・守備でボールを獲ってから、急がないと相手チームにボールを奪われて、また守備をしないといけない。
〇七時間目
3vs3を楽しもう(守備組織の構築から、攻撃における思考分野の刺激)
W-up
スポーツリズムトレーニング 各チームで5分(教え合い学習も含む)
https://srt.or.jp/education/
〇学習内容
① サーキットトレーニング 1セット(2分+移動10秒)×6ターン
指導のポイントは6時間目
△実際の配置
△ちょっとした工夫 対面パスでボールが余った際のボール置き(マーカーコーンを使用)
② 3vs3 1ゲーム1分45秒 入れ替え10秒
〇指導のポイント
・ミーティングを実施してから3vs3をスタート
・1チーム終了後、守備の原則をデモンストレーションで解説
△ミス:マンウォッチ(ボールを見ていない)のため、パスのタイミングが分からない
△ミス:ボールウォッチ(マークする相手を見ていない)のため、走りこまれるタイミング・コース・スピードが分からない
△ミス:ゴール側から守備をしていないため、ランコース・パスコース共に空いている
正解:Aはボールとマーカーを同一視できる立ち位置(体の向き)であり、ドリブルのカバーができる位置
③ 振り返り
〇授業者の感想
守備原則を確認したことにより、ゴールを奪えないチームが増えたが、チーム毎に作戦を考え実行しようとチャレンジしている雰囲気が良かった。
〇生徒の感想や様子
・守備が分かり始めた。
・攻撃の作戦をチームで考えても上手くいかない時が多かった。次こそは作戦からゴールを獲りたい。
〇八時間目
3vs3を楽しもう(これまでの技能・戦術的理解を発揮しよう!)
W-up
スポーツリズムトレーニング 各チームで5分(教え合い学習も含む)
https://srt.or.jp/education/
〇学習内容
① サーキットトレーニング 1セット(2分+移動10秒)×6ターン
指導のポイントは6時間目
② 実技テスト
ルール
・30秒間実施
・センターサークル(赤)からノーチャージエリア(黄)までドリブルで行けたら1点。
・ノーチャージエリア内でゴール(レイアップ/ジャンプシュート)を決めれば2点。外せば0点
・ノーチャージエリア(黄)からセンターサークル(赤)までドリブルで戻れたら1点。
・シュートに自信が無い生徒は、シュートせずに、センターサークル(赤)からノーチャージエリア(黄)をドリブルで往復してもよい。
③ 3vs3 1ゲーム1分45秒 入れ替え10秒
〇指導のポイント
・ミーティングを実施してから3vs3をスタート
④ 振り返り
〇授業者の感想
・従来の体育でよく見る無理なシュート(体勢や距離)が少なく、状況判断を伴う動きでフリーになりゴール下でシュートを打つ生徒が多く見れた。
・意図的な守備もできており、互い(攻守)のウラをつくような駆け引きが少し感じられた。
〇生徒の感想や様子
・8回が速くてめっちゃ楽しかった。もっとやりたい
・技術練習に加えて、専門的なこと(戦術?)も教えてもらい、バスケットが楽しくなった。
・youtubeでバスケットを観ると、これまでよりも面白かった。
九時間目
雨の関係で時間余剰が発生したので、5vs5のゲームを行いました。
このチャンスに、これまでの授業がどこまでフルコートで発揮できるかを検証しました。
結果・・・。活かされていた点もあれば、上手くいかなかった点もありました。
〇発生した現象:Good
・顔を上げてドリブルを試みる
→ドリブル鬼ごっこの成果か?
・無理な態勢や距離感でのシュートがほとんどない
→これまでの授業が活きていた
・ゴールを守る守備
→守備の原則を理解してきた生徒が増えた
・サポートの意識
→・ボールに近づく動きと離れる動きが見えた。これまでの授業が活きていた
・ゴール下に走りこむ。パスが出ない時はゴール前をクリアーする
→これまでの授業が活きていた
〇発生した現象:ミス
<技術面>
・ドリブルが増える
→速く攻めたい気持ちからハイスピードでのドリブルになり、守備者に囲まれる・ミスをして奪われる
・パスミスとファンブルが増える
→慌てたパスが多いために、コースやスピード調節ができないパスになり捕球できない
<戦術面>
・ゴール下に人が密集する
→3人称までは関係性が作れるが、ゴール下を狙うタイミングが重なる。
・サポートの質
→タイミングが遅い又は人数が多い。状況把握が上手くできず、誰かが行ってくれるだろう・・・という意識が増えたためか
・速攻が多く、・ボールに関わる生徒が一定
→従来の体育で観るような状況。
・攻守の切り替えが連発
→技術的なミスとサポートの悪さで安定した攻撃ができない。
・フロアバランスが悪い
→どこに立てば良いか分からない。
〇生徒の感想
・ウラに走り込むタイミングを考えて動いた
・面白かったけど難しかった。2人増えるだけで全く違う
・パスを出すのが遅くなり囲まれてしまった。
・スペースが無くてパスが出来なかった
・誰に守備をしたらいいのか分からなくなったことがあった
〇授業者の感想
・発生したミスを分析すると、これまでの授業成果を発揮しようと試みていると考える(ゴール下の密集・サポートの質)
・2人増えると物理的にスペースが無くなるので、空間認知が苦手な生徒はどこに走れば良いか分からなくなる
・1年生では3on3を重点的に実施し、多種目で学習の転移を考え、スペース作りやスペースの侵入を学ばせることで、5vs5が充実する。