何も間違っていないんだ
少し大きな買い物をした。
12年乗り続けた19年前の車をとうとう手放す時が来て、新しい契約をした。
手放すとなったら少し寂しい気持ちになり、引き渡しまでの間、これまでの感謝を伝えながら乗ろうと思った。なんてゲンキンなんだ。
身の周りにあるものが、つい当たり前のように感じてしまうけれど、一つ一つ、とても大切なもの。人もそう。つい忘れがち。ただ会えている、その奇跡に感謝しよう。
そんなことを考えながらの帰り道。
突然ひらめきが降りてきた。
会社勤めをしていたからこそ、車も買えた。アートセラピーも学べた。大切な出会いもあった。
大学3年生、就活をしていたあの時、誘われるままにNPOで働いていたら、また別の人生があったんだろうけれど、今の自分はない。
何事にも意味があると、そう思って生きていたつもりだったけれど、どこかでそう思おうとしている自分がいたり、自分の判断が間違っていたのではないかと、ほんの少し疑う気持ちがあったりしたのかもしれない。
でもこのひらめきの瞬間、これまでの自分の人生を全肯定できたように思う。
自分の選択や判断に正しいも間違いもないのだと。全部これでよかったんだと。生き辛さを感じていた頃も、必要なことだったんだと。
思い返せば、全部が全部、頭で考えて選んできたわけじゃない。他人に言われて選んだことも、やっぱり違う、と選びなおしたこともあった。
その時を全力で生きてきた。
今が幸せだからこそ思えたこと。
自分自身を大切にして、幸せにすることが、本当に大切。
過去なんてもう笑い話。
本当に感謝。まわりにも、自分にも。