父は量産型
私の父は量産型だ。多分。絶対そう。
でも一般的なフリフリピンクな服に厚底履いて推しのうちわ持ってるわけじゃない。
ただ、私は歩いているとよく父と似たような人とすれ違う。少し身長の小さいお腹がぽっこり出たアニメに出てくるようなお父さん。
その度に父は量産型だと思う。
父は時間の流れの中であの見た目になったのであれば、ある意味父の姿とは時代の流れに沿って個性を削ぎ落とした流行の塊だとも思う。
父よそのまま流行を担う存在として家族を引っ張ってほしい。
私は流行が苦手だ。だから自分の個性に従順に生きていきたい。そのために流行の基準が必要なのだ。