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日程

8月7日(水)〜8月9日(金)

行程

0日目

22:00大岡山駅-24:30奈良田駐車場

1日目

5:30奈良田-6:15広河原
6:30広河原-9:00白根御池小屋-11:45肩ノ小屋-12:25北岳-13:20北岳山荘

2日目

5:00北岳山荘-6:30間ノ岳-7:30農鳥小屋-9:00農鳥岳-12:00大門沢小屋

3日目

5:00大門沢小屋-7:05大門沢登山道入り口-8:15奈良田駐車場

参加者

6人(3年生3人、2年生1人、1年生2人)

執筆者:Szobojima

はじめに

 本山行は9月下旬の夏山合宿に向けた練習の意味合いを持つ山行であったと同時に、去年のリベンジでもあった。去年も白根三山縦走を行い、今年とは違って奈良田から農鳥岳、間ノ岳、北岳をとって奈良田へと引き返すという行程を二泊三日で行うという大変なものであったが、去年は結局のところ農鳥岳のみを取るというとても縦走とは言えない結果に終わってしまった。一方、今年は天気も良く縦走を完遂することができてとても満足度の高い山行となった。

0日目

 大岡山21:00集合。前回の食当が鍋を洗い忘れていたらしく、副部長が怒っていた。急いで鍋を洗って22:00出発。奈良田に到着したらバスの時間まで車中泊をした。

1日目

 5:30奈良田発のバスに乗り広河原へ到着。天気が結構良く、テンションを上げながら登り始めた。が、元気なのは束の間。急登に差し掛かった。この急登はかなり険しく、学業の忙しさにかまけてトレーニングをサボり気味であった自分は地獄を見ることとなった。トレーニングの重要性を再確認する良い機会である。肩の小屋で休憩していると渓友会(東工大の山岳系サークルの一つ)の方々と出会った。彼らも南アルプスに来ていたとは奇遇である。なんとか北岳に登頂したものの、ガスっていた。まあ仕方ない。1日目は北岳山荘にテントを張って泊まった。

ガス。いつもの。北岳山頂にて

 北岳山荘についたはいいものの、急登をハイペースで息を上げながら登ったからか、筆者は軽度の高山病でテントの中でダウンしていた。その間、後輩と部長が楽しそうに外を歩き回っていたらしい。バイタリティが違う。自分はテントから出てまで見る気力がなかったため見られなかったのだが、夜の星空が素晴らしかったらしい。

高山病でくたばっている部員
星空、北岳山荘にて

2日目

 起床し、さっさとご飯を食べて5:00北岳山荘発。1日目の疲れが取れきれないまま出発したものの、稜線の景色が素晴らしすぎて疲れが吹き飛んだ。日の出前に出発したので、登っている途中に日の出も見ることができてとても満足。さらに稜線を歩いているとブロッケン現象を見ることができた。とてもラッキー。天気が終わっていた去年では考えられないことである。

美しい日の出を望む部員たち
ブロッケン現象

 美しい景色を見ながら稜線を歩き続ける。1日目の急登よりはマシとはいえ、稜線歩きもなかなか登り下りが続いてしんどかった。自分もついていくのに精一杯であったものの、部員の1人はもっとしんどそうであり、やや遅れ気味であった。
 苦しみながらも間ノ岳、農鳥岳と登頂。相変わらず天気が良く良い眺めであった。

疲労のあまり農鳥岳登頂を拒否した部員

 農鳥岳からしばらく稜線を歩いていると大門沢下降点に到着した。楽しい稜線歩きもここで終わり。ここからは急登をひたすら下った。この辺りから先頭集団がさらにスピードを上げ、後続集団との距離が広がってしまった。自分は先頭集団になんとかついていったものの、一時はペースが170%に達するなどかなりの爆速であった。ワンゲルでは、先頭集団がペースの遅い後続集団を置いていって部隊が分裂してしまうということが度々起こりがちである。これは安全面を考えた際にあまりよろしくないとのことなので夏合宿では気をつけたい課題である。そんなこんなで爆速下山をしていると大門沢小屋に到着。昨年もよくお世話になったトイレが開放的なここでテントを張り宿泊した。

3日目

 5時大門沢小屋発。あとは奈良田まで下るだけの簡単なお仕事である。とはいえ険しい急登もあるので注意しながら下っていった。行程の途中で本部活のnoteを読んでいるとおっしゃっている方がいた。誠にありがたい限りです。(私が本記事の執筆をサボって更新が遅れてしまい大変申し訳ございません🙇)
 奈良田についたら温泉に入り、甲府のステーキ屋でステーキを食べ、帰路についた。本山行は、縦走のほぼすべての行程をテン泊装備を持ちながら行った初めての山行であったため、思ったより体力不足を痛感させられたものの、当初の計画通りに白根三山を登頂することができ、天気も概ね良かったためとても満足度の高い山行であった。この経験をしっかりと夏山合宿に活かし、夏山合宿の成功に繋げられることを切に願う。

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