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青春18きっぷを利用して熊野古道を歩く EP.6

前回の続き。

コンクリートの上をしばらく歩く。
里山からもだいぶ離れた所に民家が建ち、今でも人が生活をしている。
良し悪しは置いて、自分が過ごす普段の生活は合理化された快適な環境なんだよなと思う。
そんな有難いことを何度も思い返しては忘れる…

道中の茶屋。

14時頃、熊瀬川王子手前の東屋に到着する。
本来、ここでテント泊予定だった。
...が、あまりにも到着が早かったため、通行止めによる迂回路を経由して先へ進むことに。

休憩するには持ってこいの東屋。

15時を過ぎ、斜光になる。
山の中では光が当たらないところも増え始め、道が暗くなる。
「今日はどこで泊まろうか?」など、決まっていないことに対する、不安が芽生えてくる。
そんな時は、「何とかなる!歩き続けよう!」と言い聞かせている。

陽が届かないと鬱蒼とする。

道湯川集落跡地に着く。
木はあれど、周辺一帯が拓けた所になっている。
山奥に建築物があれば、違和感が生まれる。
「昔はここに人が住んでたのか...」と、やっと熊野古道の歴史に触れ始めた気がする。

もう少し歩き進めると、蛇形地蔵に到着する。
周辺の雰囲気がありすぎて、怪談話が好きな自分でも夜は歩きたくない(笑)
あとから調べた話では、ここら辺は熊野古道の難所近くにあるため、病気や飢餓で行き倒れる人も多かった。
行き倒れた者が亡霊(妖怪:ダル)となって、旅人に取り憑くことで厄災も絶えなかった。
故に、お地蔵さんを建てたとかなんとか…

生花が添えられ、スカーフが可愛い。

続く。

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