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自分は頑丈だ、という呪い
僕はいわゆるHSP - Highly Sensitive Person - だと思います。はっきり診断されたわけではないですが、SNSなどでよくある「これが当てはまったらHSPかも」みたいなのがほとんど当てはまるので、自分で勝手にそう思っています。
新卒で入って今まで勤めている業界は、一般的にはハードな方だと言われることがあります。体育会系が多いし、実際の仕事でも体力と根性とエンターテインメント性が求められることがあります。今でこそそういうキャラクターばかりではなくなってきて、良い意味で「今どき」な人も増えてきていますが、根っこは変わっていないと思っています。
僕は体育会系ではなし、人前で何かやるのも嫌いなタイプですが、入社したての若い頃は先輩たちから色んなことを言われ、振られ、それはまあストレスでした。
仕事でクライアントとの付き合いでもそう振る舞わなければならないこともあったし、業務量が多く夜中まで残業というのも普通でした。残業が当たり前、むしろ残業している奴が「ちゃんとやってる奴」という見方、定時にきれいに退勤することへのネガ。
それでも毎日仕事ができていたのは、第一志望の会社へ入ることができて、念願の業界に身を置いていることもあったからかもしれません。
日々仕事をしていると、色んなストレスがたくさん降ってきます。前述のようなパーソナリティに関するストレス、単純に業務量の問題、業務の内容の問題。中には心と体のバランスが崩れてしまって休職される方もいらっしゃいました。
「◯◯さんしばらく休むってよ」という話を聞くと、お気の毒にとは思っていましたが、どこかで「自分は頑丈な方なんだ」と思っていました。
大学で建築を専攻していましたが、その頃から一つのことを考え続けたり、夜通しで何か作り続けたり、ひたすら考えても全然進まない“生みの苦しみ”を味わったり、そういったストレスへの耐性はある程度培われていたと思います。
だから仕事でたくさん捌かないといけないのも、夜通しで資料を作るのもまだやれていたと思いますし、自分のストロングポイントでもあると今でも思っています。
冒頭のHSPのはなし。
仕事で「これ誰がやる?」みたいな話になったときにその場の空気が嫌で手を挙げる。自分が犠牲になって丸くおさまるならそれでいい。うまくいってないのは自分の仕事のクオリティが低いせいだ。頑張りが足りない。あの人はうまくいってるのに自分はなんでなんだろう。あ、今この人機嫌悪いなーこの空気やだなー。
こんなことを毎日感じて考えています。そうやって感じていることがよくないことだともわかってる。
その度に「HSPだからな」と思うと同時に、「でも自分は頑丈だからな」とどこかで諦めて、自分に言い聞かせていました。
これ、ほんとうによくない。
自分は頑丈だ、大丈夫だと思っていると、そうじゃない状態になってしまうことから目を背けたくなってくる。ストレスを感じて体にも異変が出ているのに、まじめに対処しようとしない。外からの見た目はハリボテで、中身はスカスカに蝕まれている感覚。
転職を考え始めたのは、こんな状況に嫌気が差して「自分のことをこんなに雑に扱っていいんだっけ?」と思うようになったからでした。
自分が辞めたら今抱えてる案件は他のメンバーに渡さないといけないから申し訳ない、とか、ただでさえ人が足りてないのに辞めるなんてお世話になってる上司に申し訳ない、とか、自分の決断を責めることばかり思い浮かびましたし、今でも思います。
それでも、自分の人生に責任を持てるのは自分だけ。誰も、会社も、お世話になった上司も、一緒に仕事をしている同僚も、責任なんて持てないんです。
note色んな人がいて、色んな人の記事に共感を受け、僕は助けられています。
何かを導けるような内容ではなかったですが、共感できることで少し気がラクになることもあります。
もし同じようなタイプの人がいらっしゃったら、少しでも共感があるといいなと思います。
読んでいただきありがとうございました。