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デザインの打合せの時に、ぼくが意識している3つのこと。

こんにちは!
タイタン・アートのMiyazawaです。

ぼくはデザイン制作の企画営業をしています。
「○○を作りたい」という、デザインの相談を受けた時から、クライアントとのコミュニケーションが始まります。

今日は、ぼくがクライアントとの打合せで意識をしている、3つのことについて話したいと思います。

Googleアース的に考える。

いきなり分かりづらい例えから始まりました。
皆さんはGoogleアース、使ったことありますか?

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宇宙からの視点で、3Dの地球儀が表示されていています。
調べたい地点を検索すると、地球儀がビューンと拡大されていって、その地点の周辺地図が表示されます(非同期に)。
そこから次の地点を検索すると、今度は地図がビューンと小さくなり、上空を飛んでいるかのように移動して、次の地点付近になると、またビューンと拡大されて、その地点の周辺地図が表示されます。

使ったことのない人にとっては、とても分かりにくい例えですね、、、。

何が言いたいかというと、いったん離れてみる、ということを意識しています。

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クライアントは作りたいものがあります。
例えば何かの商品パンフレットだったとしましょう。
作りたいものがあるから、そこを軸に話を進めます。
載せる内容はどうしようか。
デザインはどんな感じがいいか。
撮影しようか、などなど。

もちろん、そうした狭い範囲でのディスカッションも必要です。
ただし、視野が非常に小さくなってしまうということに注意が必要です。

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たとえば「新町」という小さな町があります。
この町を歩いているだけでは、そのすべてを把握することはできません。
見える景色は違えど、視点は同じです。

これをGoogleアースのように、ジャンプをしてみます。
すると、西区というところにあるんだな。通天閣って意外と近いんだな。大阪市というところにあるんだな。大阪府の北の方にあるんだな。梅田にも比較的近いんだな、とかいろいろと見えてきます。
あるいは、もっと大きなジャンプをすると、大阪府って三重県と実は隣接してるんだなとか。
とにかくいろいろな情報が見えてきます。

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その情報を頭の片隅に置いて、もう一度新町という町に降り立って、その景色を見ます。
すると、歩き方が変わります。
この方向に行けば通天閣にいけるぞ。梅田にも近いし、住むならこのあたりがいいかな、など。

このように、いったん離れて考えてみると、見えてくる景色が変わってきます

デザインの打合せをするとき、ぼくはこうした姿勢でいようと、いつも意識しています。
たんにパンフレットの話をするのではなく、クライアントの事業は何か。
どのようなビジネスモデルか。
どのくらい売り上げを上げているのか。
働いている人はどういう人なのか。
どういう社風なのか。
パンレットの商品以外に、どのような商品があって何が強みなのか、など。

このように、商品パンフレットを作る、という視点からいったん離れてみることで、いろいろなことが見えてきます。
その上で、本題の商品パンレットの話に入る。

見え方が全く違うことに気づくと思います。


素因数分解をしてデザインの素数を見つける。


中学校の頃に素因数分解という数学を学びます。
9であれば3^3(3の3乗)、12であれば、2^2・3(2の2乗×3)
数を素数の積で表すというあれです。

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ぼくは数学があまり得意ではありませんでしたが、とにかく、大きな数でも小さい数で表せるということだと理解しています。

デザインの打合せでも、素因数分解的な意識を常に持っています。

クライアントはたくさんの情報をくれます。
うちの強みはこれで、他社はこういうものを作っていて、、、云々。
クライアントはたくさんの要望をくれます。
あれもしたい、これもしたい、あれも入れたい、これも入れたい、、、云々。

もちろん情報が多いに越したことはありません。
要望をいただくことは非常に嬉しいことです。

ただ、その全てをデザインとして表現できるわけではありません。
デザインを目にする人に、瞬時に伝えられることは1つ、2つが精いっぱいです。
なぜなら、人はそこまで真剣にデザインを見ないからです。

なので、そのデザインで最も伝えたいことは何か。
これが重要になってきます。

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たくさんの情報、たくさんの要望を整理していって、本当に伝えたいこと発掘する。
素因数分解的な考え方だなとぼくは思います。

1025という大きな数字を見せられても、結局は5^3(5の3乗)。
5がもっともコアなものだと分解していくイメージです。

このコアを見つけられれば、方向性を見失わずに、芯のあるデザインに仕上がると思っています。


つねに全力。つねに情熱。


最後にもっとも意識していること。
それは、つねに全力であり、情熱的にであるということです。

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そんなの当たり前だという人もいると思います。

しかし、多くのクライアント案件を抱えながら、忙しさと納期に終われている現場にとって、次第に、その情熱が薄れていくことは少なくありません。

デザインに限った話ではありません。
どのような仕事であっても、仕事に対してつねに全力であり、つねに情熱をもつことは、実は難しいこと。

物事は、何もしなければ退化していくのが万物の法則です。

すべての仕事に全力で、情熱を持つ。
こうしたことを意識することが、何よりも大切なことだと思います。


最後まで、ありがとうございました!


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