【和食ランゲージ通信Vol.8】豊富な水
日本は古くから「山紫水明」の地といわれるように、国土の七割が山地に覆われ、 その間を縫うようにして大小の川が流れています。豊富な雨水や雪どけ水にも恵まれ、それらは長い年月をかけて木々の根の間に広がる地層を通り、やがて清涼な湧き水となって流出します。その水は総じて軟水で、生水の状態でも美味しく飲むことができます。
一年を通して安定した水源があることから、日本の食文化は「水」を基礎として発展してきました。主食の米は豊富な水資源によって育まれ、よい水で炊かれることで美味しいご