フライング富士山カヌレ
富嶽三十六景の箱が完成してからは、着物ショーや名古屋・京都の百貨店の催事などからお声がかかるようになった。
そこで富士山カヌレを買っていく人は、カヌレブラザーズの中の人がTIRPSEのオーナーで、ソムリエだってことも知らない人ばかりで、なんだか楽しかった。
カヌレブラザーズとされる、松本酒造の松本日出彦さん、黒木本店の黒木信作さんは、業界ではすごい人なのですが、僕と一緒でカヌレを買う方にとっては「だれ?」となるのも面白くてしょうがないです。
澤屋まつもとの「守破離」黒木本店の「球」を飲みながらカヌレを食べれば、ペアリングをこえた「原料一緒」という組み合わせも楽しめたんですが(笑)
お菓子好きな人とお酒好きな人がなかなかリンクしないみたい(笑)
レストランのオペレーションがあるので予約制でって続けていると香港のシティスーパーから販売したいと連絡が来る。
香港の売り場に見にいったけれど、そこで富士山カヌレを見たときは「すげぇなぁ」と単純に思いました。
英語もできない僕は香港じゃ1円も稼げないのに。
実際に、売り上げがすごく上がるわけではない。
往復の飛行機代でマイナス。でも、普通にお菓子屋さんを始めても、なかなか海外にお菓子を出荷する経験というのもないと思う(提出する書類が多すぎるので、もうやらない)
福岡でTIRPSEがイベントするときは「15時からカヌレを販売します!」とすると、15時30分には売り切れた。
2年目の京都伊勢丹でも、1日50箱としていたが6日間で300箱売れた。
ソムリエというのは、ワインも料理も作ってない。
自分が作ったものを召し上がっていただき感想をいただくことはない。
料理人・パティシエさんにはちょっと理解できないかもしれないけど、それが出来たことが本当に嬉しかったし
「TIRPSE」「大橋 直誉」というワードを検索することはないんだけど
「富士山カヌレ」だけは反応が気になり「#富士山カヌレ」のエゴサーチをするようになった(笑)
手伝ってくれたチームや、富士山カヌレを一番焼いたトモちゃん、最初のレシピをくれたキリコさんやみんなのおかげです。
次は、冬くらいに現れたいなと思っています。
なんか別の形でも。
富士山カヌレ味のファーブルトン焼きたいんですよね〜
TIRPSEで1日限定のお菓子屋さんやったときに、人が来すぎて警察出動するほどの事態になり、多大な迷惑をかけたことで
「もう、絶対に主催者はやらない」と決めたので(笑)
もしかパティシエさん主導でお菓子のフェスやるなら、お声がけください〜
あと、富士山カヌレが食べたいときは渋谷のTRUNKホテルのラウンジで食べられます!!
ぜひ、コーヒーかカクテルと一緒にどうぞ〜
というわけで、カヌレの3部作でした。
お菓子だけで3部作できあがるなら、やったほうです。
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