「同じ一人前のプロだろうよ」……景浦安武という魅力②
野球選手である以上、成績を残すために練習は必須。ましてや30年以上も現役を続けるあぶさんは、かなり練習熱心です。
(あぶさん・29巻 第8章「春九十番」)
さらに、ほぼ毎日大虎で酒を飲んでいるあぶさんですが、その後にはしばしば練習を行います。
(あぶさん・6巻 第6章「勇酒ブレーブス」)
時には素振りを。時にはティーバッティングを。
(あぶさん・24巻 第2章「送り酒」)
他の野球選手からアドバイスを受ければ、大虎の親父の「やったァ、やったァ~ア」という独特な喜び方を気にも止めず、箒をバットに見立ててフォームをチェック。
この他あぶさんは試合前のランニングやフリーバッティングを決して怠りません。そうしてしっかり汗をかくことで、体の酒を流し出し、コンディションを整えているのです。この熱心さが長い現役生活を支えたことは疑いがないでしょう!
(あぶさん・3巻 第6章「軒醒め」)
でも流石に多少は節制しろよ。
特に練習に励むシーンが多いのは代打屋だった若手の時代です。この頃はレギュラー奪取のため、守備練習にもよく取り組んでいました。
(あぶさん・16巻 第9章「飛翔」)
華麗なダイビングキャッチ。あふざんの身体能力が伺えます。
(あぶさん・68巻 第3章「秋山幸二」)
さらに練習の合間には、若手へもアドバイス。
(あぶさん・21巻 第3章「熱球志願」)
プロの野球選手だけでなく、少年野球チームの問題児に代打の心意気を教えながら、酒をプレゼント。事案ですね。
(あぶさん・30巻 第3章「秋山幸二」)
そして、必要であれば若手に厳しい言葉をかけることも厭いません。
このような熱心さが、ただの酔っ払いとあぶさんを分ける所でしょう。晩年には大正義と言わざるを得ない成績になるあぶさんですが、その野球の求道者たる姿を原作で見れば、きっとその成績にも納得できるはずです!
とはいえ時にはお酒で大失敗します。
(あぶさん・18巻 第1章「一升五合」)