Shaheen

メタル、ビール、旅が生きがい。ミレニアルとジェネレーションZのはざま世代。2020年までロンドンのライブハウスを駆け回っていた。主にロンドンのミュージックシーンやメタルについて、ゆるく書いていくつもり。🏳️‍🌈

Shaheen

メタル、ビール、旅が生きがい。ミレニアルとジェネレーションZのはざま世代。2020年までロンドンのライブハウスを駆け回っていた。主にロンドンのミュージックシーンやメタルについて、ゆるく書いていくつもり。🏳️‍🌈

最近の記事

レインボーとデヴィル•ホーンズ ― LGBTQ+とメタル その2 'L'とMETAL 後編

前回に引き続きMountain Callerについて掘り下げていきたい。今回の記事は主にPodcastと、彼女たち自身の言葉によっている。 Hell Bent For MetalというLGBTQ+とMETALにフォーカスしたユニークなPodcastがある。そのインタヴューの中で、ElとClairは時代のポジティブな変化を感じると言っていた。オープンにレズビアンでいることに関してはあまりトラブルはなかった。少なくともロンドンのメタルシーンではそういうことはみな気にしない。が、

    • レインボーとデヴィル•ホーンズ ― LGBTQ+とメタル その2 'L'とMETAL 前編

      Mountain Caller は ロンドンの queer majority (クィア マジョリティー)の Post Metal バンドである。このバンドは今すごく盛り上がってきているバンドで、どこまでビッグになるか目が離せない! このバンドは3ピース(b.El, g.Clair, d.Max)で、ベースがガンガン引っ張ている。ベーシストのElとギタリストのClairはオープンにレズビアン。(ちなみにElのパートナーはノンバイナリー)彼女たちは自身の経験や意見を、アルバムに

      • UFOキャッチャー人生論

        バンドTシャツにタトゥーのいい年をした大人が、腕まくりして必死になっている。手には100円玉。そして目の前にはUFOキャッチャー…! ロンドンにはUFOキャッチャーはまだあまり少ない。(ガチャガチャは結構ある)だからそこらへんのスーパーマーケットや駅で、普通にUFOキャッチャーなるものがあるのを見たときはWow!という感じだった。それから時々、暇な夕方にUFOキャッチャーをしに行くようになった。こんな格好なのでまわりには若干ひかれているかもしれないが…。 狙っても、狙いす

        • レインボーとデヴィル•ホーンズ ― LGBTQ+とメタル その1

          6月のプライド月間は終わってしまったが、遅ればせながらLGBTQ+とメタルについてちょっとお話したい。メタルにもレインボーの人々がいる。有名どころでは、Judas Priest のRob Halford はゲイであるとカミングアウトしているしBlack Metal界の重鎮Gaahlもゲイである。Life of Agonyの Mina Caputoはトランスジェンダー(MTF)だ。ただこのポストでフォーカスしたいのは俺個人の経験、グラスルーツレベルの、今のロンドンのメタルシーン

        • レインボーとデヴィル•ホーンズ ― LGBTQ+とメタル その2 'L'とMETAL 後編

        • レインボーとデヴィル•ホーンズ ― LGBTQ+とメタル その2 'L'とMETAL 前編

        • UFOキャッチャー人生論

        • レインボーとデヴィル•ホーンズ ― LGBTQ+とメタル その1

          雨と叙事詩

          雨、雨、雨の毎日。日本の夏はこんなにも雨が降る。そんなときには音楽でヴァーチャルトラヴェルをするのはどうだろうか。今回は雨の日に読みたい叙事詩を紹介しよう。 え、音楽(メタル)の話じゃないのか?いやいや、実はメタルは「叙事詩」として「読む」こともできるのだ。超大作の映画のようなドラマがある曲も多いし、それを知るとその曲がより一層面白く、ダイナミックに楽しめる。映画に例えるなら、歌詞はストーリーで音楽はドラマ・ヴィジュアルといったところだろう。 (ここではあくまでもShah

          雨と叙事詩

          夏影のメロディー

          最近「夏影」という美しい日本語を知った。今回は夏の揺らめく光と影の中で聞きたい曲をいくつか紹介したい。「メタル」だからと言って恐るることなかれ。メタルは実はnatureと強いつながりを持つ曲が多い。自然の美しさ、移ろい、無慈悲なまでの厳しさを歌うのみならず、エコ・環境問題の歌まである。 日本の夏はしばらくぶりで、その湿度と重さには驚いた。今もやっとやっとサヴァイヴァルしている。UKの夏は明るい。空が近い。光が空気の中を舞ってキラキラしていて、空と下界の境が無くなってしまった

          夏影のメロディー

          ライブハウス裏話-プロモーターは見た!

          今晩はライブハウスのなかでも、すみっこのエリアに注目したい。どのエリアかというと、ここらへん。もはや写真には写っていないはじっこの暗がりだ。 ギグ(ライブのこと)の写真というのは、一番盛り上がっていて派手なところをとることが多い。モッシュピットでファンが飛び跳ね押し合いへし合い、スペースダイビングをする奴もいる。最前列にいればほぼビールまみれになる。こぶしを突き上げ、汗まみれで叫ぶ。とんでもなく強いライトにさらされ、ここはもはや夢見心地の戦場だ…。 だがプロモーターたちは

          ライブハウス裏話-プロモーターは見た!

          メタルは実は、やさしい音楽

          音楽でメタル、といったら何を思い浮かべるだろうか? メタルってヘビメタのことか?あの重い大音量のやつ?叫んでて何言ってるかわかんないやつ?頭ぐるぐるふってるやつ?暗いやつ? 日本に来て、「音楽、何でも聞くよ。メタル以外は。」とか、「Kiss?とかBaby Metal?とか?それぐらいしか知らん」と言われたことがあった。 あ”ーーー!というのが俺の正直なリアクションである。つたない言葉ではあるが、このステレオタイプをぶっ壊したい!というのも、自分も最初はそういう風に思って

          メタルは実は、やさしい音楽

          ロンドン発-ビール片手にnote深夜ラジオ DJ自己紹介

          自己紹介をすっとばしてMiwaさんとともきちさんの面白い企画「音楽と読書」に参加させてもらったので、改めて…どうも、Shaheen(と書いてシャヒーンと読む)と申す。よろしく頼もう。 パンデミックになるまでロンドンで汗まみれ、泥まみれ、ビールまみれで暮らしていた。アングラ系の音楽プロモーションや、DIYレーベルなどで見習いをして、ロンドンのライブハウスを走り回る生活をおくっていたので、そのあたりのことを書いていこうと思う。深夜ラジオのようなノリで書いていくので、それを聞くノ

          ロンドン発-ビール片手にnote深夜ラジオ DJ自己紹介

          ロンドンの路地裏からジャスミンの街へ

          ロンドンの路地裏ここはパブ。ロンドンには数えきれないほどたくさんのパブがあるが、この店は特別だ。 表通りに面しているわけでもないし、目立つ看板も出してはいない。 ただドアの上に、通りに向けて、黒いハート型のボードを下げているだけだ。ボヤっとしていると見過ごしてしまう。 だが、ここには世界中から人々が集まってくる。 もう二度とあうこともない人もいれば、一生の友達と出会うこともある。 それから、今回のように、思いがけない「旅」にいざなわれることも。 その夏の夜、パブはぎゅうぎ

          ロンドンの路地裏からジャスミンの街へ