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中国科学院が世界初となる高解像度「月球全体地質図アトラス(Geologic Atlas of the Lunar Globe)」を発表

中国科学院は、世界で初めてとなる高解像度月面地質図のセットを公開しました。縮尺は1:250万で、これまでに作成された月面地質図の中では最高精度を誇ります。この「月球全体地質図アトラス」は、今後の月の研究や探査の計画立案に役立つ基本的な地図データとなります。

従来使用されてきた月面地質図は、約半世紀前に作成されたアポロ計画時代のものが多く、最新の探査データや研究成果を反映していませんでした。今回公開された新しい地質図は、中国が推進する月探査計画「嫦娥(じょうが)」プログラムをはじめとする観測データをもとに作成されており、月の起源や進化の理解を深めるのに貢献します。

地質図には、12,341個のクレーターや81個の衝突盆地など、月の表面にある地形の特徴がくまなくマッピングされています。さらに、月の岩石の種類や構造なども細かく分類されており、月資源の探索や将来の月面基地の設置場所選定にも役立てることが期待できます。

中国科学者はこの地質図をデジタル化し、クラウドプラットフォーム上で公開。月の科学的研究や教育のみならず、今後打ち上げられる探査機「嫦娥-6」の着陸地点選定や経路計画などにも活用される予定です。

今回の地質図の公開は、国際的な月探査において大きな一歩となるでしょう。世界中の研究者がこの新しい地図を基に、月のさらなる謎に挑むことが期待されます。

詳細内容は、中国科学院が提供する元記事を参照してください。

【引用元】

【読み上げ】
VOICEVOX 四国めたん/No.7

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