64量子ビットの超伝導量子コンピュータを用いた超高性能計算プラットフォームが、「第53回 日本産業技術大賞 内閣総理大臣賞」を受賞
2024年3月15日、産総研と富士通が共同開発した64量子ビットの超伝導量子コンピュータ2号機を用いた超高性能計算プラットフォームが、日刊工業新聞社主催の「第53回 日本産業技術大賞」において、最高位である内閣総理大臣賞を受賞しました。これは、日本発の量子コンピュータ技術が世界トップレベルであることを示す画期的な成果です。
2号機は、2023年3月にクラウド公開された64量子ビット国産初号機の技術をベースに、産業界の研究開発用途に特化して開発されました。
世界最大級の40量子ビット量子シミュレータと組み合わせることで、材料開発、創薬、金融など様々な分野で実用的な量子アプリケーションの探索を加速します。
2号機は、理研が提案する独自の3次元実装レイアウトを採用することで、チップデザインを維持したまま1,000量子ビット級まで容易に拡張できるスケーラビリティを備えています。これは、量子コンピュータの実用化に向けて大きな課題である量子ビット数の増加を克服するための重要な技術です。
2号機は、量子コンピュータと量子シミュレータを、クラウド上でシームレスに操作できるスケーラブルなクラウドアーキテクチャを採用しています。
クラウドサービスとして提供されることで、研究者は専用の設備を導入することなく、どこからでも量子コンピュータを利用することができます。これは、量子計算研究開発の裾野を広げ、新たなイノベーション創出に繋がる重要な一歩となります。
これにより、様々な企業とのコラボレーションを見据え、使い勝手の高いプラットフォームを提供します。
今回の受賞は、産総研と富士通が共同で取り組む量子コンピュータ開発の成果が認められたものであり、量子コンピュータの実用化に向けて大きな一歩を踏み出したことを示しています。
詳細内容は、産総研が提供する元記事を参照してください。
【引用元】
【読み上げ】
VOICEVOX 四国めたん/No.7