髪の毛の太さと同じ直径0.1mmの光ファイバー内視鏡が超低侵襲医療の新たな扉を拓く 埼玉医科大学ら研究チーム
埼玉医科大学、大阪大学、宇都宮大学の共同研究チームが開発した直径0.1mmの光ファイバー1本からなるレンズレス内視鏡が、医療技術の新たな革命をもたらす可能性がある。従来の内視鏡では必要だったレンズが不要なため、内視鏡の直径を極めて細くすることができる。これにより、血管内視鏡の際に使用される生理食塩水を用いた血液除去が不要となり、超低侵襲医療の実現が可能になると期待される。
この極細径内視鏡は、光ファイバー先端から数mm〜数十mmの領域のイメージングを可能にし、血液による光の散乱にも影響を受けにくい特徴を持つ。これにより、患者の生体深部の病態を直接観察することが可能となり、脳や心臓のカテーテル治療の質向上だけでなく、病理メカニズムや薬理の解明にも寄与することが期待される。
従来の内視鏡技術の課題を解決する可能性を秘めたこの技術は、米国光学会誌Editor's に掲載され、Pickに選出されるなど国際的に高い評価を受けている。また、今後は極細径内視鏡の開発により、アルツハイマー疾患の解明や超低侵襲な医療機器の開発にも取り組む予定である。
この革新的な技術により、未来の医療はより精密かつ安全なものとなることが期待される。
詳細内容は、埼玉医科大学が提供する元記事を参照してください。
【引用元】
2024.02.15 (プレスリリース)直径0.1 mm光ファイバー1本!レンズのいらない内視鏡技術の開発に成功
https://www.saitama-med.ac.jp/new/pressrelease_240215.pdf
【読み上げ】
VOICEVOX 四国めたん/No.7