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中国航天、3月13日に軌道投入失敗した月探査機を軌道修正して復帰させようとしている?

SpaceNewsの記事より、
中国航天は、2024年3月13日に長征2号Cロケットで打ち上げた月探査機「DRO-A/B」を、ロケットのトラブルで当初の軌道投入に失敗したものの、救出を試みている可能性がある。

国営の新華社通信によると、ロケット上段の異常により、DRO-A/B は予定していた軌道に入ることができなかった。軌道追跡データからは、現在、探査機は本来の軌道とは大きく異なる楕円軌道にあることが判明している。

しかし、別の追跡データからは、探査機の軌道が上昇していることも示されており、中国はミッションの継続を目指して軌道修正を行っているのではないかとの見方が出ている。

DRO-A/B は当初、その目的が明らかにされていなかったが、専門家によると月周回軌道のうち、地球の自転と反対方向を回る「遠距離逆行軌道 (DRO)」へ投入される予定だったことが示唆されている。今回の軌道データはこの可能性を裏付けている。

DRO-A/B は、2月に打ち上げられた別の衛星「DRO-L」と通信を行うための技術実証ミッションとみられ、中国の将来的な月探査における通信網構築の一環と考えられる。

中国は今回のミッションの成否についてまだコメントを出していないが、軌道上昇が成功すれば、本来の月周回軌道への投入も目指されるとみられている。

なお、今回のミッションは中国の有人月探査計画とは直接関係がなく、たとえ失敗しても大きな影響はないと考えられている。

詳細内容は、SpaceNewsが提供する元記事を参照してください。

【引用元】

【読み上げ】
VOICEVOX 四国めたん/No.7

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