世界初、月面で水から水素と酸素を生み出す「月面用水電解装置」完成、ispaceへ引き渡し 高砂熱学工業
高砂熱学工業株式会社は、宇宙ベンチャー企業ispaceと共同で、月面での水素・酸素生成実証実験に挑戦します。2024年冬に打ち上げ予定のHAKUTO-Rミッション2で、月面着陸船ランダーに搭載される「月面用水電解装置」が、月面環境下で水から水素と酸素を生成します。
月には水資源が存在する可能性があり、将来的に月面で水から水素と酸素を生成できれば、ロケット燃料や生命維持に役立ちます。
地上用の水電解装置をベースに、宇宙環境に対応できるよう小型・軽量化、耐震性、低重力下での動作などを実現しました。
■ミッション概要
1.地上から持参した水を電気分解
2.ランダーの太陽光発電で電力供給
3.水素と酸素を生成、圧縮
4.地球にあるミッションコントロールセンターから遠隔操作
■目指すもの
1.月面での水素・酸素生成の実証
2.水素・酸素の圧縮技術の確立
3.運転・停止の繰返し動作の実証
2024年3月18日、高砂熱学工業、ispace、栗田工業、JAXA関係者によるトークセッションが開催されました。登壇者たちは、月面水電解装置開発の意義、技術的課題、今後の展望などを語りました。
月面で水から燃料と酸素を生み出す技術は、宇宙探査や月面基地建設に大きく貢献する可能性があります。高砂熱学工業とispaceの挑戦は、人類の宇宙進出に新たな道を切り開くでしょう。
詳細内容は、高砂熱学工業が提供する元記事を参照してください。
【引用元】
【読み上げ】
VOICEVOX 四国めたん/No.7