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NASAとSpaceXが30回目のISS商業補給サービスミッション(CRS-30 / CRS-2 SpX-30)を実施、宇宙ステーションで革新的な実験が行われる

国際宇宙ステーション(ISS)で行われる科学実験に、NASAとその国際パートナーが新たな試みを送り込みます。今回30回目となるSpaceXによる商業補給サービスミッション (CRS-30) では、海氷モニタリング技術や3Dマッピングの自動化、ナノ粒子を利用した太陽電池の開発など、革新的な技術のテストが行われます。SpaceXのドラゴン宇宙貨物船は、フロリダにあるケープカナベラル宇宙軍基地から3月22日(日本時間)に打ち上げられる予定です。

注目すべき実験の一部を紹介します。

■宇宙農場の実現へ「宇宙でのC4光合成 (APEX-09)」パシフィック・ノースウェスト国立研究所

微小重力がC3型とC4型と呼ばれる2種類のイネ科植物の二酸化炭素吸収メカニズムにどのように影響するかを調べます。将来的に深宇宙探査ミッションを行う際に、閉鎖系生命維持システムでの食料生産や宇宙飛行士の健康維持に役立つ可能性があります。

■海の状況を把握「GNSS反射観測キューブサットによる海氷厚と分布の測定 (Nanoracks KILLICK-1)」カナダ メモリアル大学など100名を超える工学部の学部生および大学院生によるプロジェクトチーム

地球表面からの反射衛星信号を受信するGNSS-Rと呼ばれる技術を用いて、海氷のモニタリングを行います。このプロジェクトは、カナダ・ニューファンドランド・ラブラドール州での宇宙開発と科学技術能力向上を支援しており、100人以上の学部・大学院生が工学系プロジェクトに参加しています。

■宇宙ステーション内の自律型アシスタント「MRSペイロード搭載Astrobee (マルチ解像度スキャン)」 NASA

3Dセンシング、マッピング、状況認識システムの自動化技術をテストします。この技術は、将来的にロボットによる無人宇宙ステーションの運用などにも応用が期待されます。

■ナノ粒子の活用「ナノ粒子ハロ効果懸濁液」ケンタッキー州 ルイビル大学

電場内でのナノ粒子とマイクロ粒子の相互作用を調べます。ナノ粒子ハロ効果と呼ばれる手法を用いると、ナノ粒子を正確に配置し、量子ドット太陽電池の変換効率を高めることができるといいます。


その他、CRS-30ミッションには、ISSで使用する食料、科学実験機材、書類、装備などの輸送が含まれます。
株式会社マイクロオービターと九州工業大学が共同開発したIoT超小型衛星MicroOrbiter-1もここに含まれていると思われます。

今回のCRS-30ミッションは、宇宙での革新的な技術開発を推し進め、将来の有人宇宙飛行や地球環境保全に大きく貢献することでしょう。

詳細内容は、NASAが提供する元記事を参照してください。

【引用元】

【読み上げ】
VOICEVOX 四国めたん/No.7


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