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IM-1月着陸船「Nova-C」が横倒し!? 危機一髪のトラブルを乗り越えた民間月探査ミッション

SpaceNewsの記事より、
米企業Intuitive Machinesが開発したIM-1月着陸船「Nova-C」が、月面着陸時に横倒しになるというトラブルに見舞われました。しかし、NASAの技術やチームの迅速な対応により、IM-1はミッションを継続することができています。

2024年2月22日、Nova-Cは予定よりも速い速度で着陸し、月の表面にある岩に引っかかって倒れてしまったと考えられています。当初は着陸成功と報告されていましたが、後にテレメトリデータの誤りだったことが判明しました。

さらに、着陸前にレーザー測距計のスイッチがオフになっていたことが判明し、本来なら着陸時にレーザー測距計が使えなくなるところでした。しかし、NASAの「ナビゲーション ドップラー LiDAR」のデータを活用することで、IM-1のナビゲーションシステムを補うことができました。

Nova-Cは現在、横倒し状態ですが、通信や他のペイロードは順調に稼働しています。NASAの月周回衛星「ルナーリコネッサンスオービター」が今後数日中に着陸地点の上空を通過し、正確な着陸位置の特定を試みる予定です。

IM-1は民間企業による初の月面軟着陸、アメリカの宇宙船によるアポロ17号以来49年ぶりの月面着陸、そして南緯約80度という史上最南端の月面着陸を達成しました。今回のトラブルに見舞われながらも、NASAの民間月探査プログラム「コマーシャルルナーペイロードサービス」の有効性と、民間企業の技術力が改めて示されました。

IM-1は今後9〜10日間、月面でのミッションを続ける予定です。学生が開発したカメラ「イーグルカム」が搭載されており、今後、Nova-Cの姿を捉えた画像が送られてくる可能性もあります。IM-1のミッションは、今後も注目を集めそうです。

詳細内容は、SpaceNewsが提供する元記事を参照してください。

【引用元】

【読み上げ】
VOICEVOX 四国めたん/No.7

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