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快挙達成 毎秒402テラビット(Tbps)、世界最速のデータ通信速度を再び更新 アストン大学

アストン大学の研究者を含む国際的なチームが、データ通信速度の世界記録を更新し、新たに毎秒402テラビット(Tbps)という驚異的な速度を達成しました。この記録は、2024年3月に発表された彼らの従来の記録である毎秒301テラビットを大幅に上回ります。

Dr Ian Phillips

この画期的な成果は、従来の光ファイバーケーブルを使用しながら、より広い波長帯域(O, E, S, C, L, Uの6つの帯域)を活用することで実現されました。従来は1つまたは2つの帯域しか使用されていなかったため、この新技術によりデータ共有の容量が飛躍的に向上しました。

研究チームには、アストン大学のAston Institute of Photonic Technologies(AIPT)からのプロフェッサー・ヴワデック・フォルシャクとドクター・イアン・フィリップスが参加しており、日本の東京に拠点を置く国立情報通信技術研究所(NICT)のフォトニックネットワークラボラトリー、および米国のNokia Bell Labsとも協力しています。特に、アストン大学は従来の商業ベースのアンプでは対応できないUバンド用のラマン増幅器を開発し、全波長帯域を網羅する光伝送システムの構築に寄与しました。

光ファイバーは、データを光の信号として伝送するための細いガラスの管であり、従来の銅線ケーブルとは異なり、非常に高い速度でデータを運ぶことができます。この技術により、従来のファイバーケーブルを交換することなく、既存のインフラを利用してデータ通信容量を約3割向上させることが可能となりました。これにより、今後のデータ需要の増加に対応しながら、ブロードバンドの価格安定化が期待されます。

アストン大学のフィリップス博士は、「この発見により、単一のファイバーでの容量が増加し、世界はより高性能なシステムを手に入れることができる」と述べています。同僚のフォルシャク教授も「これは各国の通信研究所が最近の技術革新を結集した『ヒーロー実験』である」と称賛しています。

この研究結果は、2024年3月28日にアメリカで開催された第47回国際光ファイバー通信会議(OFC 2024)の締め切り後論文として受理されました。

アストン大学は、この分野の研究を支援するため、英国のEPSRC(UKRI)、王立協会(RS Exchange grant with NICT)、およびEU(European Training Network)からの資金提供を受けています。

詳細内容は、アストン大学が提供する元記事を参照してください。

【引用元】

【読み上げ】
VOICEVOX 四国めたん/No.7


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