ガラスを『透明な』光エネルギー収集装置に変える新技術を発見 スイス連邦工科大学ローザンヌ校
スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)の研究チームが、テルライトガラスをフェムト秒レーザー光にさらしたときに何が起こるかを調査しました。その結果、窓ガラスを単一材料の光エネルギー収集装置に変える可能性が開ける発見がなされました。
研究では、テルライトガラスの原子が高エネルギーのフェムト秒レーザー光にさらされたときにどのように再構成されるかに興味を持ち、その調査を行ったところ、ナノスケールのテルル酸およびテルル酸化物結晶の形成が見つかりました。これらは、ガラス表面に露出した場所にエッチングされた半導体材料でした。
エピフォトニック・ラボのイヴ・ベルルワールド教授は、「テルルが半導体であることから、テルライトガラス表面に耐久性のあるパターンを書くことで、光にさらされると信頼性の高い電気を誘導できるかどうかを考えました。その答えはイエスです」と説明しました。
さらに、東京工業大学の同僚が提供したテルライトガラスを用いて、EPFLチームがフェムト秒レーザー技術を活用し、ガラスの変更とレーザーの効果を分析しました。その結果、1cm直径のテルライトガラス表面に単純な線模様を露出させると、UV光および可視スペクトルにさらすことで電流が発生し、数ヶ月間信頼性が保たれることが分かりました。
ベルルワールド教授は、「光を使ってガラスを半導体に変えることは素晴らしいことです。本質的には、物質を別のものに変えているのです。錬金術師の夢に近づいていますね」と述べています。
詳細内容は、スイス連邦工科大学ローザンヌ校が提供する元記事を参照してください。
【引用元】
【読み上げ】
VOICEVOX 四国めたん/No.7