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緊急帝王切開・出産

前回の記事の続きです。

手術が決まってから、電話1本する間しかなく手術室に向かう。

手術室に向かう途中に助産師さんに『トイレいったほうがいいですか?朝から行ってなくて』と聞くと『今急いでないなら大丈夫ですよ』と言われた。
尿道カテーテル入れるからかぁ、どんな感じなんだろ…痛かったら嫌だな。ていうか、大の方はしたくなったら出てきちゃうのかな?とか考えてた笑

私の病院では2階全てが手術室になっている。
2階につくと他の階とは違うひやっとした感じがし、手術室全体の扉を一つ入るとさらにひやっとした。

目新しいものばかりの景色で、キョロキョロ。笑

全手術室のカメラが見れるモニターがあったり、色々な科の先生がいて色々な科の手術中の人がいた。

すぐに自分のオペ室の前に車椅子が到着。
入院中の長期間を共にしてきたネームバンドが切られ手術用のネームバンドへ変わり、頭に帽子を被りオペ室内へ。

まさにドラマとかで見る感じのオペ室だった
いつもくねくねした感じの主治医がしっかり先生に見えた。笑(失礼w)

自分で手術台の上に上がる。思っているよりだいぶ細いベットだった。体がピッタリ収まるくらい。

ささっと服を脱がされる。
胸元とかはささっと隠してくれるけど主治医が男の人なので今更すこし恥ずかしい笑

診察台の上で診察されるのと、たとえ手術台の上でも急に全裸にされたら恥ずかしいですよね?しかも同年代の異性の前で笑

そんなん考えてるうちにプロ達の動きは早いのでさっさと進む笑

麻酔が始まる。
麻酔科医の先生に背中を向けて、自分のお腹を覗き込むように丸くなる。
はじめに硬膜外麻酔を入れるための麻酔?を打たれた。
痺れたりする感覚がないか確認後すぐに背中に硬膜外麻酔の管が入る。
背中に細い管をつーっと触られている感じで痛くなかった。

次に手術のための局所麻酔。背中に針がチクっとくる。
下半身に麻酔がかかるほどの注射なのに普通の注射となんら変わりなく感じた。すぐに足元がポカポカしてきた。

体制を仰向けに戻しほんのわずかな時間で下半身の感覚がなく、身動きが取れない。

保冷剤で足元から胸に向かってどこから冷たさを感じるかのテストを数回される。
3回目くらいで脇くらいまで完全に感覚がなくなっていた。


その途中に足元で産科医の先生たちが触診しますねーと手を入れてたけど、あんなに痛かった触診も、もう何も感じなくなっていた。

足も動かせないので、どすんどすん動かされる笑

足の指を動かしてみせる!とチャレンジするも敗北。麻酔ってすごいな〜笑

胸元にあったかい空気が入って膨らんだりしぼんだりするやつつけられた、
あったかくて気持ちよかった。

よくドラマとかで見る胸から下が見えなくなるついたてみたいのが立ち、大の字で両腕を固定され、手術台が左に向いて傾く、落っこちるんじゃ?っていうほどに

そして先生や看護師さんたちが自己紹介みたいのして、
『緊急帝王切開術はじめます。よろしくお願いします!』と同時に急に始まる手術

実はずっと緊張で震えていた。笑
麻酔科の先生が寒いですか?と聞いてくれて、『すいません、突然だったし初めての手術なので緊張しっちゃって笑』と答えると『そうだよね〜』と少し談話。

お腹を触られているのはわかるけど、痛みは全くない。

ふと主治医の顔を見ると、目をガードしている透明なやつに自分の臓器が映る😱
めちゃくちゃ気持ち悪かった
😇

麻酔で気持ち悪くなったりはなかったけど、これが気持ち悪すぎてとにかく目を背けるけど、周りを見てもメガネを外していたよく見えなくて気持ち悪いし…これが辛かった。

必死に謎に流れているNIZUの曲にノってみる。笑

20分くらいだけどすごく長く感じたし、頭に被っている帽子が何回も目に被ってきて邪魔😇
両手固定されているので直せないし、何回か麻酔科の先生が治してくれるけどすぐ目にかかってきた😇

あーまだかな、まだかな、と思っていたら
何度かエコーしてくれた上の先生が入ってきて、手術の様子を見ると『赤ちゃんもうすぐ産まれますよ』と言った数分後に息子が生まれた。

2023.5.12   11:21
1737g、42センチの息子が誕生!

『うげっ』みたいな声がした笑

『今の赤ちゃんの声です』って言われて思ってた声と違うな、やっぱり早産だから上手く呼吸できなくて産声はあげないのかな?と思ったけど、元気に産声を上げてくれた。

生まれた赤ちゃんを助産師さんが受け取るのが少し見えたけど、思っていたよりしっかりと人間が出てきたので、ここでようやく本当に自分のお腹に赤ちゃんがいたんだなって感じた。

私は金属の固定機みたいのをお腹の中でボルト回されてる感じ?だったり、
押されて押されて引っ張られてって感じでどんどん閉腹が始まる。
またまたドラマで見る感じのブーブーって煙上げながらくっつけるやつ?やられてたと思う。焦げ臭かった。

そんな自分の状態を感じながら、同じ部屋内に赤ちゃんの鳴き声と『ごめんごめん、もうちょっとで終わるからー、ごめんなさいね〜』と話しかけられている息子笑

1人じゃないって感じて心強かった。

助産師さんから『もう少しで赤ちゃんお連れできますからね』と言われ、看護師さんがメガネかけてくれた。

ついに息子と初対面。
指は5本ある。とか、今生まれたのに二重だな。とか…
泣きそうになりながらも息子を見るけど手が動かせないので見て終わり、息子はNICUへ。

私はその後3.40分くらい閉腹をされながら主治医の家の場所とかを先生たちが談笑しているのを聞きながら自分の臓器を見ないように天井を見つめた笑

人の手術中にそんな話するなよっていうような本当に世間話してた😅
「⚪︎⚪︎駅のあそこの交差点の〇〇のマンションです」「そこ毎日バスで通ってる!」とか「どうしても外食が多いですねー」とか笑

そんなこんなで手術が終わり服を着せられる。
主治医が看護師さんを手伝って着せてくれたけど、ここでもまた全裸は恥ずかしい笑

何人かかがりで違うベットに移動させてもらい手術室を出た。

産婦人科の階に到着すると担当の助産師さんと旦那が待っていた。
『本当にお疲れ様、ありがとうね。写真撮ったよ』などと旦那と話して病室にベットごと戻った。

入院前、絶対に個室がいいと熱望してたけどもう2ヶ月も大部屋で入院したし
母子同室だったら個室が思っていたけど息子はNICUにいるので慣れ親しんだこの部屋で退院まで過ごすことに決めた。




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