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ワーホリ日記④30日目、位置について、リスタート


オーストラリアに来て1ヶ月が経った。早かったのか長かったのか、この感覚をはかるのにふさわしい指標は速度ではないな、という感じがする。右も左も分からない、本当にその通りの1ヶ月だったかな。街並みの美しさに感動したのも束の間、人生ではじめてのホームシックになり、たった数日前までの日常を恋しく思いひたすら泣いた1週目。家が決まって、初めてカフェの面接に行って、少しずつでいいから前進していこうと思えた2週目。初めての仕事が決まって、一目惚れした服を買ったり、コミュニティを広げることの難しさという壁にぶつかったり、とにかく動いた3週目。すこし心に余裕ができて、休日に友達を誘ってみたり、日本にいる親友と電話をして、自分のモチベーションを再確認できた4週目。

なのに!それなのに!ここに来てちょうど1ヶ月の朝、眠い目を擦りつつ習慣になってきたメールチェックをしていると、働いていたカフェのオーナーから、うちの店、今日で閉めることになったから!ごめんね!と連絡が。えーーーーー。

せっかく同僚たちと仲良く話せるようになってきたところなのに。
まだ最初のお給料、貰っていないのに。
苦手なラテアート、やっと少しコツを掴みはじめたところなのに。

連絡を貰ってから数時間経って、じわじわと残念な、そして不安な気持ちが込み上げてきた。仕事が決まった日の嬉しさや、次のシフトが楽しみだと電話で友達に話した時のことを思い出して、たった数日前のことなのに、と苦しくなった。ネガティブマインドが発動して、仕事が決まった嬉しさで浮かれすぎていたかな、なんて後悔したりもした。その一方で、もちろん仕方ないという訳ではないけれど、ここにこだわるべきじゃない、とも思った。海外で働きたいと決めた時からある程度の覚悟は持っていた。


この不安定に波打つ生活を、うまく乗りこなしていける人だけが、海外での暮らしを楽しめるのかな。仕事が決まった人と決まらない人。海外生活に向いている人と向いていない人。つい、そんな風に人をカテゴライズして、自分はそのどこにいるのだろうと考えてしまう。わたしはここで生活している、それだけなのに!


また1から仕事探しが始まった。悩みつつ、こだわりを持って、でも柔らかく、熱い思いで取り組めるものがある場所に。



バタバタと過ごしていたから、というだけでなく、実は最近noteの使い方に迷っていた。何を書いても書かなくても良い、そんな風に思ってはいたけれど、オーストラリアに来てから、さてどういうことを書こう、と思い、考えては消し、を繰り返していた。少しでも読んでくれる誰かの役に立つような情報や、自分の経験から得たアドバイスみたいなものを書こうかと思ってみたりもした。オーストラリアに行きたいなと思っている人のワクワクを後押しするような内容もいいかな。逆に、悩みながらもなんとかやっていますという、ワーホリのリアルを記録する方がいいかな。なんとなくそんな風に考えてはみたものの、結局答えは出なかった。

ただ、もっと書こう。今はそう思っている。毎日は難しいかもしれないけれど、できる限り書いて残そう。何を考えてここにいたのか。何を成し遂げたいか、その形を明確に決めてそこに向かっていくことは夢を叶える上で一番の方法だと思うけれど、自分が悩んでもがいた日々を記録していくことで、それが道になることもあると思うから。

さて、がんばろう!

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