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20231122

一時預かりも何度目か
きょうも別れ際には大泣きだったから、つられて心で泣きながらも振り切って部屋をあとにした

きょうの作業場は、近くに住む友に教えてもらったコーヒー屋さん
陽当たりのよい窓際の席をお借りすることにした

協業者とのラリーの続き、やりとりしていたメールの返信やらイベント告知など、なにかと積もっていたあれこれを進める
のんびりした空気感、そしてほどよく放っておいてくれる距離感のおかげで集中でき、サクサクとはかどった

ひと段落したので、読書タイム
料理研究家・土井善晴先生の本を読みはじめる
先月刊行されたばかりの本書は、その出版社が発行している雑誌に連載されたものをまとめたものらしい

やっぱりすごいなぁ、土井先生
料理という道を極めることで見出した、彼なりの哲学や視点のすばらしさよ
筋が通ってるんだよなぁ
易しいことばで本質を突くものだから、ついついメモが進んでしまう

料理とは、愛なんだなぁ
そんなふうに感じた

ときに誰かのつくったものを食べられる贅沢も味わうのもいいけれど、基本的には自分でごはんをつくる
それこそが自立の要なのだろうね

生きるために、自分なりのやり方で料理をし続けること
大切にしていきたい
気忙しくなったり落ち込んだりして、つい忘れそうになったら、ここに、この基本に還りたい

そうこうしているうちに、お昼どきになった
そろそろおいとましよう
それにしても、ディカフェはあるし、おやつもおいしく、風通しのいいところだった
また作業する折には、ぜひともおじゃましたい

先生の本を読みかけてる最中で、なんなら先ほど感銘を受けた内容とは矛盾するかもしれないけれど…きょうは特別
出先であることに加えて、とっても落ち込んでいたけれどなんとか立ち直った自分へのねぎらいだ
ひとりで、子いっしょには行かれないようなランチをすることにした

道すがら偶然みつけていたお店に入ってみる
お席は大方埋まっていたけれど、窓際にひとり席を用意してくれた

肝心のランチメニューはまるでディナーのように手をかけられている
とってもおいしかった

お会計をしたのち、帰り際にお店の方が
『よい午後にしてください』
と声をかけて見送ってくださった

英語だと常套句になるようなことば、日本語でかけてもらえるのってなんか新鮮で、とっても印象深かった
かたちだけでない、心を添えたあいさつってあるんだなぁと感心した

ほどなくしてお迎えの時間
戻るとすやすや眠っていた
すでに入眠から2時間が経過してるようだけど、目覚める気配はない
起こすのも忍びないので、しばらく別室で本の続きを読みながら付き添っていた

じき目をひらいた子は、その別室で遊びはじめた
年齢月齢の近いお友だちがいると、それなりに気に留まるようになったみたい
気が向くと、近くにあったおもちゃを運んだり、足元にあった落ち葉を拾っては、「どうぞ」をするようになった
わかちあう心があり、それを行動にうつせるのってすてきなことだね

ひととおり満喫したかな、というところで切り上げて帰路に着く
電車や車をみつけては安定の指差し
ほがらかでなにより

帰宅後には焼いておいた安寧芋をふたりで半分こ
結構おおきかったけれど、ぺろっとたいらげておりました

離れていたひとときが、それ以外の時間をより濃密にしてくれるものだね
そのことが身に沁みてよくわかった祝前日

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tinytacco
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