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20241122

きのうの長かった霧雨小雨がようやく止み、このうえなき秋晴れとなった
空気はもうすっかり冬で、年が明けたかなと勘違いするほど
うっかり1月を迎えてしまったかと思えるほどに、冴え渡る青だった

カラスもびっくりするほどの行水だった坊やも、ここ最近はよく湯船に浸かってくれるようになった
とはいっても、自らかがむことは稀で、だいたい立ったまま遊び続けている
今度は逆にあまりに上がらないほどに熱中するものだから、しびれを切らしたわたしが栓を抜いて出てくるように促すこともあるほどだ
最後には正座になって浸かっていたりするから、よしとしよう
こんなふうにつっこみどころは多々あれど、水(お湯)と親しくなれたのはいいことだね
寒い時期のお風呂って、ことさら気持ちいいもんなぁ

肌の弱い坊やは乳児湿疹もすごかったけれど、乾燥の強まる季節に荒れるのはもう風物詩なのかもしれない
一年を通してスキンケアが日課なのだが、気分によっては嫌がるときもある
そんなときのひとこと、いちいちかわいらしいので記録しておこう

シアタパ!(=そんなのはいいから、シアバターを塗ってくれ)

化粧水を塗ってほしくない坊やが放つことば



SOSを発してくれた友人に会いたくなって、坊やと遊んでもらうことになった
多摩川に近いところで待ち合わせ
図書館のマット敷きになったキッズスペースで絵本を読みながらのんびり過ごしていると、彼女がやってきた

そういえば、久方ぶりの再会であるふたり
気づけば歩き、よくしゃべるようになった坊やをみた友人は驚きとよろこびに満ちているように映った
ひとつひとつの動きを取りこぼさずキャッチしてくれて、愛でてくれている
なんなら新生児に近い頃から会いに来てくれていたもんね
感慨深さもひとしおだろうな
とはいいつつも、現在の彼をまるっと受け止めてくれているのもうれしいことだ

近くのパン屋さんに買い出しに行って、敷地内のベンチでほおばる
青空を臨みながらみんなでおいしい時間、うれしいね
ほど近くにある池になった水辺に、驚くほどたくさんの鴨がいるのを発見
縁に寄って観察していると、じきに水面に悠然とした鯉の姿が浮かび上がってきた
夏場なら蚊に喰われそうなところだったから、こうしたところでゆっくり過ごせるのもまた、冬場ならではの特権だなぁと思ったりしてね

電車が多く往来する鉄橋のふもとにあるお店でランチにする
外のベンチ席に腰掛けると、すぐ脇を路線バスやタンクローリーはじめ大きな車両が行き来するので、のりもの大好き坊やにとっては最高のロケーションだった

このあとに予定がなければ、ビールでも飲みたくなるような陽射し
そんな開放的な空気感のとおり、ほがらかなひとときになりそう…と行けばいいのだけれど、そうは問屋が卸さない
早々に食べ切り、じっとするのにも飽きてしまった子は、それはもう縦横無尽に動き回る
お隣のお客さまの近くまで行ってしまったり、ボックスがあれば入り込んでしまったり、まぁ自由なこと
ひやっとすることばかりだけれど、これぞ彼の通常運転
…そうだった、そうだった

子どもとしてではなく、ひとりの”にんげん”として接するがゆえなのか、どうしたって、いつでも真剣勝負になってしまう
対等だと捉えていると、「幼な子のやることだから…」と大目にみれないから、カチンとくれば眉間にシワが寄り空気も険しくなるし、こちらの意思が伝わらなければ奈落の底に落ちるほど滅入る
四つに組んで向き合うことは、ときに苦しい
それでもわたしは、相手のあるがままを受け止めて、尊重したい

図らずも醜態をさらしてしまったけれど、その相手が彼女でよかった
こんな泥くさい親子のやりとりをいっしょにいながら近くで見守って、さらにはわたしにねぎらいのことばをかけてハグしてくれた友よ
ほんとうに救われたよ
ありがとう、ありがとう!

力になりたいと駆けつけたはずなのに、まさか我らの窮地に立ち会ってもらうことになろうとは…!
逆にわたしのほうが活力をもらい、エナジーチャージさせてもらっちゃった

持つべきものは友だね
つくづく感じる晩秋であります

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tinytacco
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