見出し画像

20230922

子と暮らすようになって1年あまり
お腹に迎え入れてから2年ほどが経った
ようやくこのリズムにも慣れてきて、すこしずつ余白が生まれてきた

そろそろ、産まれる前の習慣を思い返し、必要に応じて感覚を取り戻してみようという意欲がわいてきた

ひとつずつ、ひとつずつ
いまはもう不要だなと感じるものは削ぎ落として、やっぱりこれが必要だというものはふたたび取り入れてみよう

そこで思いついた筆頭格は鉄瓶だった
ひとりで暮らしていたころには、ちいさな鉄瓶で白湯を沸かして飲んでいた
使いこむうちに錆びが進んでしまったので、”ありがとう”と言って手放したのだった

もとから鉄不足なのか、ときに貧血と診断されることもある
果実のサジーや鉄のサプリを摂取してはいるものの、できたら日常的に無理なく続けられるやり方で鉄分を補給したい

そういうわけで、かねてよりほしいほしいとは思っていた
とはいえなかなか値が張るうえに、好みのかたちを選ぶとなると選択肢が狭まってくる

長らく思案する日々が続くなか、とあるお店を訪れた際に出逢ってしまった…!

朴訥でなく洗練ということばが似合う、絶妙なフォルムを描くいでたち
1.1Lの容量ならば、家族の分もいっしょに沸かせる

”このお方ならば申し分ない”
そう思ったけれど、あいにくそのときにはお品切れだった
その日は入荷連絡をお願いして帰ることにした

すっかりそのことを忘れて過ごすこと、早3ヶ月ほど
お盆を過ぎ、晩夏に差し掛かろうとするころ、入荷のご連絡をいただいた
すぐに行きたいと思いながらもなかなかタイミングが訪れず、さらに時を経ることに

件のご案内からずいぶんと経ち、やっとこさ時間ができたのでお迎えにあがることにした
それがきょうだった

久方ぶりに訪れると、ご連絡をくださったお店の方がいらして、いつもながらあたたかくお出迎えくださった
こちらの都合でずいぶんとお預かりいただいたのにもかかわらず、寛大に対応していただきほんとうにほんとうに助かった

お品物はきれいに仕立てられた化粧箱に納められていた
ふたをあけると、本体が損なわれないようにしっかりと紐で結ばれていた
その風情だけでも、つくり手の方が大切に、大切につくられて、箱に収めてくださったのだというのが伝わってきてぐっときた
雨降りだったので、ふだんよりもさらに丁重に包んでいただき、お手渡しいただいた
満ち足りた気持ちをあふれんばかりと抱えて、お店をあとにしたのだった

おかげさまで無事、我が家に迎え入れることができました
これから下ごしらえをして、いざ稼働する
この手間暇かけるというのもまたいいね

これを機に、お白湯を入れる時間をもっと意義深いものにできそうだ
手塩にかけて、じっくりと
そんなひとときを大事にして過ごしたい

気に留め、目を通していただきありがとうございます 記事から得たエネルギーを、なにかしらの糧としていただけたらうれしいです もしよろしかったら、お気持ちに応じたサポートとしてお返しいただけたらしあわせに思います さらなる活動の原動力としてめぐらせてもらいますね