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20240627
森のお砂場から見上げた景色
おひさまに青空、そして生い茂るみどり
すきなものの競演にうれしくなった
月のものをはじめとするバイオリズムには抗わず、できるだけ寄り添って生きていきたいけれど、もうひとつのエネルギーたぎる生命体たる我が子とともにいると、なかなか自分のことばかりを慮るわけにもいかない
気だるい身体に喝をいれて、ゆっくりと出発した
しっかり休養が必要なのは言うまでもないけれど、案外動いてしまうとゆっくりとギアが上がってきたりして快方に向かったりもする
このへんのさじ加減はなかなか巧妙なので、よく見極めるのが大切だ
陽射しの強く蒸し暑い時期でも、森のなかは多少過ごしやすい
行き帰りの自転車移動でアスファルトの道を通っていると、いかに風の抜ける木陰が快適か思い知る
最近体力がついてきたようで、日によってはすんなりと午睡しないボーイ
きのうから約束していた『バス(に乗る)!』を果たそうと出かけることにした
実は自転車でも行かれる距離だが、このところの午後のむわんとした空気は堪えそうだったので、きょうのところは電車とバスを乗り継ぐルートにしたのだった
幸い乗り継ぎもスムーズで、ちいさなひととベビーカーなしで歩くにも無理なく向かえる流れだった
乗り込むと運良くふたり席が空いており、靴を脱いで座席にあげてやることができた
反対車線を走るバスやだいすきなゴミ収集車、交差点で信号待ちをするタクシーに都度反応しては声をあげる
じきに、お決まりの鼻歌が出てきて、ごきげんそのものだった
バス停で降りてから、しばし歩く
すれ違う車を目で追い、ちょうちょが飛んでいるのをながめたり
そうこうしているうちに、友人の写真展が行われている会場にたどり着いた
今回の展示は、蝶が主題となる作品群で構成されていた
さきほどみかけた種と酷似したものがあらわれたりもして
ひょっとしてあのちょうちょは、わたしたちを誘って(いざなって)くれていたのかな
偶然が必然のように感じられて、内心震える
実はきのうも、別の画家さんの展覧会を観にいった
やはり、生身の人間が表現するものって、いまの自分のバロメーターにもなりうるよな
なにを感じるか、どこに響くか
そのときどきによって変わってくるものなのだろう
波長の合う作品に対峙したとき、その作品が観る者の感性を攪拌してくれる気がしてならない
こうした見通しのつきにくい世相、有象無象の入り混じる混沌とした現代を生きるなかで、縁あって接点が生まれ、なにか感応するもの(者であり物)と出逢えることは奇跡と呼んでいい気がする
さらには、そのものと共鳴しあえるなんてことが起こりうるのだとしたら、それだけでしあわせなのではないかと感じる
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