展覧会感想文: 内藤礼 生まれておいで 生きておいで
本展を観た直後に走り書きのようにしてしたためたメモ
しばらく己のなかで熟成させていたが、これに加筆すること、あるいは削ぎ落とすものなどないように思えた
これを仕上げとして、備忘録も兼ねてここに記しておこうと思う
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観た日のSNSの投稿
ようやく行けた
ほんとうにすばらしくて
もうひとつの予定を先延ばしにして
余韻を味わっている
ひとりで来たい展示だった
“インスタレーション”ってこういうことだね
ここで感じたことを即興的に書き記すことなどできそうにもない
圧倒的に”とき”が足りない
じっくりゆっくり咀嚼し、ことばへと昇華させたい
その必要があると感じた
その暁には別立てでしっかりと言語化し
アーカイブのごとく大切に残したいと思う
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観たときの所感
ひとりで来たい展示
“インスタレーション”って こういうこと
ただ 在る ということ
どれだけ気付けるか
知覚することができるか
それは
どれだけ見過ごしているか
ということでもある
暗闇で目をこらすように
己に備わる感受性を呼び覚まし
限りなく 最大限に感ずる
研ぎ石のような展示
『また来よう』と思った
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観ながら書き留めたこと
ゲート
ようこそ
糸のつながれた柱を見上げると
船のポールのようだ と感じた
ハッとする
鏡越しにみる
映り込んだ己を見てはいけない気がした
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ゆれる ゆれる
みいつけた
あ いた
いたいた
え?あそこに?
みつけられてよかった
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雲のよう
ハッとした
床にぽつん
まぁるい まんまる
見上げたら
ガラスのとうめいな玉
布のなかにすきな花をみつける
上の階にうつるとわかった
くりかえし
反復のようで反復ではない
ふたつとおなじものはない
景色が浮かび上がるがごとく
みえてくる
遠く高くにあるものを見上げていたら
今度は目の高さに
上からじゃ溶け込んでみえない
みえてたものがみえなくなる
銀紙くちゃくちゃ
すきよ
最後にみたもの
最初は気づかなかったよ
やられた!