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20231013

ここ数年はなるべく自分でケアに努めるようにしているからか、病院にかかることもいくぶんか減った
けれど、子のお世話を中心にした暮らしでは悠長に静養するわけにもいかないし、思わしくない状況が続くことのほうがしんどかったりする

昨日、みるみるうちに悪くなるのを感じて、こじらせる前にはやめの対処をしようと、夕方のうちに子のかかりつけの先生に診ていただくことにしたのだった

診察ののち、漢方薬が処方された
昨年末の発熱時には麻黄湯だったのに対して、今回お世話になるのは香蘇散(こうそさん)
聞き慣れないその名前、存在を知ったのもはじめてのことだった

入手し帰宅した直後、さっそく服用した
あとは効いてくれることを祈るばかり

明くる今朝、まだまだ喉の痛みは感じるけれど、鼻の具合をみるに、徐々に快方へと向かっているのがわかった
これは効きそうだ

午前中には整体の予約を入れていたので、これまたご依頼していたドゥーラさんに子をお預けして出かけることに
こういうとき、徒歩圏内に診療院があるってほんとうにありがたい
案の定風邪の影響で反応が鈍っていたようで、しっかりと整えていただいた
施術が終わると、地に足の裏がしっかりとついている感覚があった
これもいい兆し

すこし時間にゆとりがあったので、コーヒー屋さんで読書して帰る
昨日は「隙あらば身体を横にしたい」と渇望していたのだから、本を読みたいという欲求が生まれるほどには回復してきたようだ
ますますいい感じ

帰宅すると元気な子が玄関まで出迎えにきてくれた
わんぱく坊や、たっぷり遊んでもらったらしい
なんだかぐずるなぁと思ったのでお乳をやったら、なんと眠り込んでしまった

またしてもひとり時間
ゆっくりと昼を食べ、久しぶりに自宅で映画でも観ようかという気にさえなった
数年前に封切りされた邦画、ようやっと観ることができた
彼も彼で風邪の名残があったのか、3時間近く眠っていた
おかげでほとんど観終えることができたのだった
こんな奇跡のようなことってありますか…?

子の声があがり、起床の時間がやってきた
その頃には喉の痛みは治まっていたようで、座った姿勢で居続けることにも苦では無くなっていた
ごくごく自然に風邪が抜けていったらしい
まだまだ本調子とは言い切れないけれど、あすがたのしみになるほどには元気になってきた

夕方、日が暮れる前のほんのつかの間のひとときに森で外遊び
3日ぶりの森は、夕暮れどきだったのもあいまって、もうすでに秋の哀愁がただよっていた
冷え込む前に切り上げて帰路につく

お医者さまのお見立てで、絶妙なタイミングで体調や症状にバッチリな漢方を服用したこと
治りかけの状態に整体の施術で加勢してもらったこと
このふたつがかけ合わさったからこその、劇的(言い過ぎ!? いや、本人としては決して大げさでない)回復なのだろう

あとは無理しなかったことがよかったのかもしれない

いまはできないことをやらず、治ってからやる
(がんばらないとできそうもない家事を後回しにした)
頼れるひとや物事の力を借りる
(病院からの帰りはラッシュアワーを避けるのと自分たちへのねぎらいでタクシーを使った)
自分の体力気力、そして治癒力を過信したり無茶を強いない
(夜はしゃぎがちな子よりも先に眠った、代わりに相手してくれた母に感謝)

『あきらめる』とは、断念するばかりではなく、いまの現状を認めて観念することなのかもしれないな

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