20230909
霧雨のなか家をあとにして出かけた先は、とある園のオープン日
あたたかみのあるやさしさで迎え入れてくれた先生方や関係者のみなさん
その笑顔のおかげで来訪者もみなほころんだ表情を浮かべ、全体がなごやかな空気に包まれていた
園内の一室で、しばし自由に遊ばせてもらう
めいめいがのびのびと、おだやかに遊ぶ
みんなでひとつの輪になるときの”まじりあって輝く”とはまたちょっと違って、”ひとつぶひとつぶがきらめいて、たまたまおなじ空間にともに在る”感じもまたよかった
ふだん家では、ハラハラするようなところを昇ったり、開け閉めしてもらいたくないときには「それはしないよー」って声かけをするんだけど、正直それを伝える側は気が重い
夢中になっている本人の意思を大切にしたいが、怪我やアクシデントに遭わせたくもないからね
尊重とわがままの境界線も、実にきわどいところ
親に限らず、あらゆるひとがゆらぎ、悩む点だとも思う
きょうお会いした先生方は、決して諌めるわけでも、やんわりと注意するわけでもなかった
ただただ、「そうか、それがしたいんだね」って認めてくれたのだ
それ、すごいことだなぁ…!と感心した
“個を尊重する”
いつも念頭に置いて、そうあろうと心づもりしては行動にうつそうと試みている
そうしてはいるものの、危険が迫ったときや、心身にゆとりのないときには、そう易々と実行できなかったりする
そしてできない自分に失望して落ち込んだりして
こんなふうに途方に暮れていたのは、きっとどうやって言動や行動に顕したらいいかわからなかったからだろう
図らずもそうしたシチュエーションが目の前で生じ、実際に他者のふるまいを目撃するというなりゆきにより、行き詰まっていたところに一筋のひかりが射し込まれた
「そうか、そうやって接していけばいいんだ…!」
これからはそうしていこうと心に留めた
ほんとうにいい鑑を享受したものだ
おひらきになるころには雨もすっかり止み、帰り道では青空が戻ってきたのを見届けた
なんだか濃密なひとときだったな
子は子でたのしかったようで、解散後まもなく深い眠りについた
たっぷり遊びきったね、よかったよかった!
こんなふうに、自分が自分でいられる環境に身を置けるっていいな
わたしもこの園に通いたいくらいだ