20141127
子がやってきてからというもの、その季節が近づくとサンタクロースの描かれた壁紙を貼ってきた
シーズンオフになったらくるくると巻いて保管していたのだけれど、この夏の終わりにしまっていたところを発見されてしまい、あっというまにお絵描きの支持体となった
鉛筆で描かれたものを貼ろうか迷っていたら、昨夜坊やからこう誘われた
印字のない新聞紙に描いたご自身の大作をいったん剥がしてまでも、貼りたかったらしい
マスキングテープをつけるところから取り組みたいとのことで、いっしょに取りかかった
先週にはモミの木の枝を迎え入れて、新鮮なうちに逆さまにして吊るしていた
だんだんと、クリスマスらしいしつらえになってきたなぁ
こんなわけでサンタさんの存在を知ってる子だけど、ギフトを運んできてくれることはまだよくわかってないらしい
「サンタさんに何かもらいたいものはある?」と訊ねたら、こう返答があった
…!
あまりに斬新すぎる
欲張りとか、そういうことではないのはよくわかるけれど、それにしても型破りなこと
そういった発想、わたしはまったくなかったなぁ
すごいね、ここでも枠から悠々とはみ出ていく
なんだかんだ、やさしいよね
そういうところもすきよ
今朝はふたりで森へ
カメのいる池をみに行ったら、代わりにカモがいた
優雅に浮きながらたゆたっている
こないだ友だちと3人でみたときに、あのベージュの奥に、なんともうつくしい濃緑の羽が隠れているのを知った
このあらたな発見がまだ新鮮味を帯びていたから、ついそのあたりをじっと見つめてしまう
そんなわたしの隣で、坊やは声を上げた
森羅万象のあらゆるもの、誰とでも親しくなれるの、いいよね
しげしげと眺めていると、陸に上がってきた
水辺の茂みにくちばしを差し込んでいる
お腹すいてるのかな?
そうした自由きままなカモのようすがおもしろかったようで、ずっとみていた子
通園前のひとときゆえ、あまり時間があるわけではなかったのが申し訳ないのだが…
後ろ髪引かれる坊やをなだめつつ、駐輪場へと向かった
夜のうちに降りしきった雨で、すっかりびしょぬれになった森
落ち葉もしっとり、足を踏み入れるといつもよりも柔らかく感じられた
遊具はびっしょりだったから、きょうは見送りだね
毎日来ていても、まったく異なる表情をみせる
自然の多様な姿に、日々、刻々と感銘を受けている