20240116

子よりはやく起きられた朝
ほんのわずかなひとときでも、自分のペースで動けると（といってもほとんどが朝ごはんや身支度なのだけど）、心にゆとりが生まれて時間にも余裕ができる気がする

きょうは一時預かりの日
抜けるような快晴の空は、放射冷却のあかしでもある
ミトンをつけてもつめたくなったちいさなおててをさすりながら、森を経由して向かう

いつも遊ぶ広場に降り立たなかったからなのか、ベビーカーから泣きべそがきこえてきた
“いつもとは違う”って察したんだろうね
だいじょぶかな…？と心配しながらも歩みを進めていくうちに収まり、森を出るころには視界に飛び込んできた自動車を指差すようになったいた

そんなことがあったから、きょうも別れ際は泣くだろうなぁ…と覚悟していたけれど、それとは裏腹に、涙なしで乗り切れた
目線はあんまり合わなかったけれど、さみしそうにもせずバイバイしてくれた
ホッとした…！
すこしずつ慣れてきたのかな、たのしい時間が過ごせているんだろう
成長を感じられてうれしくなる

さて、きょうは作業や打ち合わせは一旦おやすみ
愛すべき相棒との新年会に向かう

かねてより気になっていた、麻布台ヒルズへ
30余年を費やして開発された商業施設
2020年代にはあらわしがたい、いい意味で贅沢なしつらえだった
空間構成、建材、コンテンツやテナント選定、導線の引き方、緑（植栽や芝生）のバランス、実用性…
そこに行くだけで心が弾み、目的を達成するころには内側から満ちる
元々の土地の磁場なのか、施設そのものが醸すのか、全体的に気のいい場所に映った
稼働初期ゆえ、テナントごとのオペレーションにおいては伸びしろがありそう
今後どう熟していくかたのしみだ

およそ1ヶ月半ぶりのわたしたち
南米料理をほおばりながら、その後はしごしてチコリのコーヒーを飲みながら、語る語る
お互い話したいこと、聴きたいことが盛りだくさんのわりには渋滞せず、散乱することもなく、じっくり交わすことができた

彼女とわたしは、置かれた境遇や状況こそ異なれど、いつも不思議とおなじようなフェーズにいる
だからこうして、近しい間柄でい続けられるのかもしれないね

持ち前のよさが輝きを放つ、あるいは発揮できるところにさえいれば、あとはおのずからめぐっていくものなのだろうな
あと、すべては波動だよねということに尽きる
感覚的に察して都度選んでいけば、しかるべきところに導かれていくだろう
そんなふうに思った

どんなに濃密な話をしたとして、共感や感心であふれたとしたって、いつだって話し足りない
待ち遠しく過ごすのもいいけれど、やっぱり会う頻度をあげるのがよさそうだね
そう確信して、またすぐに会おうねとお別れした

ゆっくりとした足どりで、子を迎えに行く
「お昼寝前にちょっとぐずった以外は、ごきげんに遊んでいましたよ」との報告に安堵して、お部屋に入る
ちょっと泣きそうな顔をして出迎えてくれたのは、先生いわく「お母さんが恋しくなったころに迎えに来てくれたね」のタイミングだったらしい
その割に、お気に入りのおもちゃを披露してくれたり、絵本を持ってきたりと、一向に帰るそぶりをみせなかったりして
おおいに満喫したのだろうな
よかった、よかった！

別の先生には「ほんとうに食べるのがすきですよね」と言われた
おうちだと食事中におもちゃにも気を取られて遊び出したりしちゃうんだけど、食いしん坊が伝わるほどに頬張ってるんだろうな
想像すると微笑ましくなる

電車待ちのあいだ、むき甘栗を食べながら帰宅
おおむねとっても機嫌がよくて、さらなる安心につながった

周りからの刺激もあったのか、できることも増えたようす
きょうなんて、おとなのスリッパに両足突っ込んでしっかりと歩いていたよ
ばば（祖母）とかか（母）のお洋服をしっかりと識別できたりしてね
憶えてるのか、はたまたエネルギーで察してるのか

子どもはみな宇宙の子
授かりもの、預かりものの大切ないのち
そのお役目を養育者で独り占めするのではなく、みなみなさまのお力をお借りして、目をかけてもらい、手を差し伸べていただいて、みんなで育てたらいい
そうやってお世話できる環境にいること、こうして育てさせてもらえることがとてもしあわせだ