20241126
興味津々で関心を身体の動きへと移すことにも長けてきた2歳さんのふるまいは、こちらの想像を軽く超えたところからやってくる
壮大で、豊かで、彩り鮮やかな世界
まさにビューティフル・カオスだ
その有りように感銘を受けるときもあれば、すさまじさに打ちのめされることもある
そんなわけで、きょうも斜め上からやってきた思いがけない状況に面喰らって、大目玉となってしまった
いつだってあとになってから反省するのだけれど、そのときに収めることはそう簡単なことではない
それができればどんなにいいだろう
毎度毎度、おんなじところでつまずいている
午前中のオンラインミーティングの前に、心も身体も喚起が必要だった
だから坊やを送りに行った足で自転車に乗り、ひとり森へと向かったわけである
きのうのようなアクシデントを除き、久方ぶりに単独で訪れた
ねんねの頃からベビーカーをひいて訪れては、ベンチに腰掛けて空を見上げていた
鳥の鳴き声や風の音に子の喃語が入り混じる環境で、サウンドレコーディングのごとく音声配信をしていたのがなつかしい
そうやって、季節のうつろいを肌で感じてきた
大変なこともたくさんあったけれど、時間はたっぷりとあった
そのことが贅沢なひとときであったと気づくのは、ずっとずっとあとのこと
自転車に乗れるようになったら、おうちと森の距離がぐんと縮まったような気がした
すぐに到着するおかげでたっぷり動き回れるようになった反面、樹々や空を見つめることはぐっと減っていたように思う
ふだん利用する門から近いところに停めて、当て所もなく歩いてみることにした
遊具を横目に坂を下り、橋を渡って、広場に向かう
雑木林はいろんな彩りが一堂に会する
広葉樹のきいろ、だいだい、ちゃいろに、針葉樹のみどり
どの色もこのうえなくうつくしい景色のなかで欠かすことのできない存在だ
歩きはじめの頃によく愛でていた”坊やの木”
久しぶりに近くに寄り、手を触れてみた
それから、落ち葉を踏み締め進んでいき、おおきな楠にもハグでごあいさつ
きのう坊やと白い月を見つけたあたりのベンチに腰掛ける
さらにか細くなった月がお目見えしていたので、心のなかで手を振ってみる
もと来た道を進み、もうすこし先のほうへと足を伸ばそう
散策の道すがら、目の合った葉っぱを拾ってみる
無数の落ち葉があるなかで目に留まるというのはきっと、その瞬間に波長が重なったということなのだろう
これもご縁と思い、いくつか持ち帰ることにした
ようやく陽が高くなっていくと、高く聳える木をも照らしている
後光のように輝く樹々のひかりを受けているうちに、どこか護られているような安心感を覚えた
そうか
わたしは、わたしたちは、いつだって森に護られてきたんだ
これまでも、いまも、これからも
こうした喚起のひとときにより、しずやかに歓喜したおかげか、これ以降の流れもとてもほがらかですがすがしかった
仕事仲間とのzoom通信
きょうは音声収録も兼ねての対話だった
彼らと画面越しにお話していると、不思議と直接顔をあわせておしゃべりしているかのような錯覚を起こす
手段を問わず、よき交歓ができているということなのだろうな
きょうもきょうとて、等身大のわたしでお話できました
我々のキャッチボールは後日配信予定なので、機が熟したらお知らせします