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20241220

かれこれ半月あまり
日がな指折り練習し、なかなかに上達してきた坊や
お風呂の湯船やら、絵本がないところでも指をつかって数えるようになった
いいね、いいね
そのうちピースもできるようになるよ

たまねぎはー こうやってー
とまとは こう!

絵本『やさいだいすき』に描かれた野菜の数を指折る

トリスウィスキーでおなじみの、柳原良平さん
絵本を手がけていたことを知ったのは、子がやってきてくれてからのこと
なかでも、こぐま社から刊行されている『やさいだいすき』の懐の深さはすごい
野菜の名前を憶えられるばかりか、興味をふくらませてくれる
それだけでも充分なのに、数えかたまで教えてくれる
根菜類のような長さのあるものは○本、いもなどの丸っこいものは○個といった具合に
さらには色まで示してくれるんだからすごい
少なめのページ数のなかに、なかなかのてんこ盛りっぷりであります

同社から発行された『のりものいっぱい』もまたいい本だ
のりものをこよなく愛する坊やからしたら、だいすきの玉手箱
絵をみただけで名前がすらすらと挙げられるようになったのも、この本があってこそのことだろう
日々の暮らしに、彩り豊かさを添えてくれてありがとう!


ひとり朝コーヒー
店主さんのかけていたレコードが気になって訊ねてみる
オランダはアムステルダムのレーベルからリリースされたものだった
きょうのお気に入り、みーっけた
こうやって、感覚をたよりに手繰り寄せていくのっておもしろい

さて、きょうは遠征だ
かねてより、友人から薦めてもらっていた展覧会を観に行く

都心を突っ切るように電車を乗り継いでいくうちに、うっすらと富士山の姿がお目見えしたのは、幸先のよいサイン

いざ、武蔵小金井へ

はじめて降り立ったその土地に、あんなにもひらけたアートプラットフォームがあるだなんて
本展があると教えてもらわなければ、たどり着けないところだった

当の展覧会、なかなかことばにはあらわしがたい感慨がわきあがった
とある写真家の方が、年月を重ねて交流してきたある人物の生きざまを捉えてあらわす世界
すでにお空にのぼったひとが描いた絵をそのままに、あるいは件の絵画作品や描いたひとの姿、おそらく関連のあるであろう土地の風景が被写体となった写真群で構成されていた

会場には、かつて刊行された本がいくつか用意されていた
閲覧できるようになっていたので、ページをめくる
時折写真家さんによる著述が添えられながら、主に写真と絵画とで織りなされていった

描き手のひととなりが手に取るようにわかる、そんな写真にいたく感銘を受ける
写真家の方はきっと、その人物をひとりのにんげん(a human being)としてではなく、自然界の生命体すなわちnatureとして見つめているのかもしれない
そのことがよく伝わってくる
だから、たとえ人物だろうと風景、ないし絵画作品だろうと、おなじ温度感であらわれてくる
そこに線引きがないのだろうな

かぎりなくとうめいなフィルターでみせてもらう世界は、なんとすがすがしいのだろう
ひかりのつぶのまばゆさで、呼吸をするたびに脳内や身体がことごとく清められるような心地
なかなかに興味深い体験だった

おなじく写真を撮る友人の顔が浮かんだ
自然光の差し込むこの空間で、彼女の写真や作品世界が繰り広げられるのをみてみたいなぁ

きょうは時間が迫っていたので敢えなくとんぼ帰りだったけれど、会場の運営を担うお方とお話しするかぎり、このあたりはなかなかおもしろそうなところらしい
なんでも、縄文や旧石器時代からの名残があるのだそう
おもしろい地層もみられるらしく、きくだけでワクワクした
そこから全国津々浦々の石やら断層の話でひと盛り上がりしちゃったよ
またいつか訪れたときには、ぜひ近くを散策してみたいものだ

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tinytacco
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