20240510
ただひたすら、石を拾う
両手で抱えきれなくなると、顎と胸元を使って落とさないようにする
「預かろうか」と申し出ても、どうしても自分の手で捉えておきたいらしい
ときに「かか」と呼び、分かち合って運ぼうともするのだけれど
きょうに限ってプレイパンツを忘れてしまい、前身頃がどろんこになってしまった
これもまたよしとしよう
汗をかかずに遊べる、カラッとした空気の初夏だからこそたのしめる風情なんだろうからね
ふだんはキャッチアンドリリースが基本で、本来の居場所に返そうといっているのだけれど、最近は手放そうとしなくなった
仕方がないので、自転車のチャイルドシートの後方下部に備えてある靴入れにしまっておくことにした
わたし個人としては、自然界のものは所有者がいないと思っている一方で、あくまで拾った本人の意思も大切にしたい
家に迎え入れるのはちょっと違う気がするけれど、こっそりリリースするのも良心が痛む
当人がバイバイしようと思うであろうそのときまで、そうっと見届けるのがいいのかしらね
当て所もなく、足の向かうほうへと進んでいくのっておもしろい
おひさまのうれしさ、木陰のありがたさ
どちらも感じることができた
ついつい次の予定を考えながら時計とにらめっこしてしまうガッチガチのわたしを、その気もなくほぐし溶かしてくれる坊や
きょうもきょうとて、いいコンビであります
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