見出し画像

20230730

やっぱりアートブックがすきだなぁ
そうあらためて実感した、灼熱な真夏の日曜日

友人たちが商うお店の一角に、わたしの選書したアートブックをみられる空間をしつらえてもらっている
なにより、展開してくれている当人たちにアートブックに対する関心と愛着があることが心強い
それに、単にともだちのよしみではなく、ひとりの選者として信頼を置いてくれていること、そして己の大切なお店のなかにスペースをつくって、大切なお客さまたちに向けてひらいてくれることがほんとうにありがたい

きょうはそれらの取り組みのために、アートブックの仕入れに行ってきた
今回もまた、すばらしい本たちと出逢えたので、今後の展開をたのしみにしていてもらえたら◎
(詳しくはInstagram @takikonishikiにてお知らせします)




本をひらくとあらわれる世界、ページ越しに強度のある表現や作品に触れると、おおいに揺さぶられる
本は複製芸術だと言ってしまえばそれまでだけど…
生身の作品、あるいは演奏や演目を観たり聴いたりしたときと互角のインパクトでもって眼前に、琴線に迫ってくることもよくある

アートブックは本というかたちをとった芸術表現だなぁとつくづく思う

印刷の具合、紙の選定、文字組み、ページ割り、レイアウト、装丁、テキスト、謝辞や奥付…
それぞれの要素を吟味して選定し、丹念に紡ぎあげていく
組み合わせの妙により、最終形態としてあらわれたものが本なのだろう
少なくとも、わたしはそう感じている

書物にせよ図版にせよ、そのときどきの時代感を反映するふしがある
たとえば過去に刊行された作品集があったとして、いくらその本がすばらしいからと現物に忠実に克明に復刊を試みたとしても、オリジナルには到底敵わない
表面的に、いわゆる“ガワ”だけなぞらえたとしても、完全にコピーできるものではない
なぜって?
時の積み重ねにより醸されるものがあるからだ
それらは目には映らないけれど、たしかな厚みや味わいをはらむ
どうやったって模倣しきれないものだ

誤解を避けたいので言うけれど、わたしは決して復刊を否定していない
それどころか、喜ばしいことだと感じている

時空を超えて、名作が受け継がれていく
こんなにすばらしいことはない

わたしたちが次の世代のひとたちにできるのは、文化を遺し託すことにより、その灯を絶やさないこと
わたしはどうやって、その一端を担えるかな

…!
なんだか久しぶりに語らってしまった
本となるとつい熱くなってしまう
やっぱり切っても切れないものだ

気に留め、目を通していただきありがとうございます 記事から得たエネルギーを、なにかしらの糧としていただけたらうれしいです もしよろしかったら、お気持ちに応じたサポートとしてお返しいただけたらしあわせに思います さらなる活動の原動力としてめぐらせてもらいますね