20231128
久しぶりに大切な友人と電話した
いつぶりかな、かれこれ1年は経っている気がする
そのあいだにもメッセージやSNSでのリアクション、おたよりや贈り物などを交わしていたから、普段のようすは察していたけれど、やっぱり声ってより鮮明に伝わるものだね
お互いおなじような時期にお腹に子がいて、当時はすぐ近くに住んでいたのもあってよく会っていた
そのときならではの心境やら境遇やらを分かち合ってきた特別なひと
それから2年ほどの月日が経ち、いまや子どもたちは両の足で大地を踏みしめ、元気に駆け回っている
ときに意思の強さに翻弄されながらも、ほがらかに笑い、すきなことに夢中になっている姿に励まされて生きている
「どの子もみんなかわいい、いとおしさがあふれるものだね」とうなずき合った
そもそもどうして電話の運びになったかというと、わたしの低空飛行を察知した彼女が「いつでも話きくよ」と申し出てくれたのだった
ささやかな兆候をキャッチするだけでなく、具体的に行動に移せるところがほんとうにすごいんだよなぁ
そのおっきく深い愛と、さりげなく心を寄せてくれるやさしさとに、毎度ながら救われる
どん底からは底を打っていたけれど、まだまだ傷みの感覚が拭いきれていないままだったから、この機にじっくりと聴いてもらえてよかった
それから、彼女の体験した出来事について、自分なりの足どりで歩みを進めていくなかで自覚したこと、あらたなる局面に入ったこと
いろんなことをきかせてもらった
特に心に留まったことは手帳にメモを残した
わたしたちの談笑するあいだ、子はかまってほしそうにくっついてきたりしながらも、基本的にはすぐそばでひとり遊びをしてくれていた
電話越しにお腹のなかできいていた声が響くものだから、安心していられたのだろう
ふだんなら飽きたりさみしさから、ぐずってべそかきそうなところなのに、あまりにおだやかで感心した
胎児のころの体験って、想像以上にしっかりと残ってたりするものだよね
ほんと不思議だよね
信頼を預け合える間柄って、なんて心強いんだろう
誰にでも話せるわけではないこと、そのひとだからこそ聴いてほしいこと
いろんなことを話せる、そして聴いてもらえるってだけで安心する
お互いのバイオリズムや暮らしのサイクルが重なるよき頃合いで、風まかせにそうした機会をつくっていったら、とってもいい気がする
自分の足で立ちながらも、ともに生きていかれる、すこやかで風通しのいい関係
すばらしいことだなぁ
そんなふうにあれることに感謝して、またねと電話を切った
次のタイミングはいつやってくるだろう
カラッとした気持ちで待っている