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20241206

坊や、2歳半を迎える

いっしょにいることって尊いはずなのに、いろんな要因が重なると、なんだかとってもしんどくなってしまう
それって、『すばらしい母でいなければ』という自分への期待が拭えないからなのだろうか


久しぶりに登園がなく、いっしょに過ごせる日なのに、どうもわたしの調子がおかしい

いつもよりゆっくり起きるのは冬になってから毎日のこと
それなのに、準備に手こずってしまい、遅刻気味で家を出ることになった
帰りのことを考えるとベビーカーを持っていくに越したことはないけれど、空になったそれを自ら押したがるのを避けたくて、きょうは歩きで向かうことにした

目が覚めてもなお腰の調子は悪く、なるべくなら負担をかけたくないとはいえ、抱っこをしないでなどいられない
気に留まったものを見つめ、興味の赴くままに歩き回り、ときに立ち止まってしまうマイペースなひとといっしょだと、単独行動のときよりも3倍くらいかかってしまう
気持ちに余裕を持って、時間よりもずっとずっと早くでればいいのだけれど、そううまくいくことばかりじゃない
特に朝は急足のひとも多く、ちいさなひとがちょろちょろしているだけで危ないし、そのひとたちの鋭い視線や険しそうな空気感にも緊張してしまって気を張ってしまう
結果、ひとりでキリキリしてしまい、言動は鋭く、動きもツンケンしてしまった

結局脇に抱えてるようにして駅までダッシュ、改札のところで一旦降ろし、また抱えて地下へと向かうエスカレーターに乗り込み、一段上に足から着地させた
電車は遅延しているものの無事やってきてくれて安堵する
運転席がかろうじてみえる座席に靴を脱いで乗せてやったり、乗り換えてからは先頭運転席の真後ろから窓越しに眺められるように始終抱っこで向かったとさ

そこから線路沿いに進むこと数分ほど
踏切の音が鳴るたびに足を止めてしまうので、その往来を見届けさせてやる
ますます遅刻に足を突っ込んでいるけれど、ここで焦っても無駄だ
気の済むまでやり切らせるほかない

きょうは、今年最後の音楽の森
先月のようにお部屋から脱出してしまったらどうしよう…と懸念しなくもなかったけれど、そのとき先生がおっしゃった『これがいまの坊やくんだからね』に励まされて、どんな反応や動きをしようとも見守る心づもりができていた
参加するほかのお友だちの無邪気な笑顔が見られたからか、おだやかな心地になったわたしは、先月よりも多少鷹揚に構えていられた
おかあさんへのクリスマスギフトをいただき、思いがけず温かくなる
一同から先生への贈り物は、今月開催予定の別日程の際にお渡しする約束をした

いっしょになったおかあさんから、ここのすぐ裏手にある公園にシュッポッポ(汽車)の遊具があると訊いて、帰りにいっしょに遊んで帰ることにした

いちょうの紅葉がまさにクライマックスで、たわわな葉っぱのすべてがふくよかな黄色に染まっていた
ふたりともおしゃべりも動きも活発で、ときに交わりながらも、めいめい自由きままに動いていた
その合間に、お母さん同士でお話ししたりもして
彼女のお宅にはほかにお兄ちゃんが2人いるから、それはそれは大変だろうなとお察しするも、いつも悠然と構えていてたのもしく映る
きっと節目を、それだけでなく日常の瞬間を、たっぷりたのしんで味わっているんだろうなぁ
こんなにゆっくりと話せたのははじめてのこと
ふたりが遊んでくれたおかげで、いい時間になったよ

お昼どきになったので、またねと解散した
よいお年をね、ありがとう!

電車に乗り込む前に、パン屋さんに寄ってみる
プレーンなのがあったので坊やに、それと自分の食べたいものもいっしょに買わせてもらった

電車が行ったばかりだったので、ベンチに座っていっしょに食べる
袋ごとまるっと渡したかかがいけなかったのだが…
食べている途中で、ぽろんとまるごと落としてしまった
さすがにそれを食わせるわけにはいかないから、ちょっと手厳しい口調で諌めて拾い上げる
その出来事に、母のツンツンとしたリアクションに驚いたのか、大きな声でぐずりはじめた
まぁまぁ乗車待ちのひとがいたので、内心ちらりとようすを見られていたと思う
これじゃ、ダメ親のふるまいそのものだ。。
一口サイズにちぎって与えなかった自分のミスが、周りからの見えない視線が痛くて、もうわたしが泣きたくなった
抱き上げたらなんとか泣き止んでくれたので、無事次の電車に乗る
車内ではなんとか自分の足で立ってもらい、乗り換えのときも抱っこでダッシュして駆け上がって間に合い、最寄駅まではありがたく着席できた

お昼は近くのおにぎり屋さんで
やっぱりここのはおいしいね
よかったよかった、結果オーライ!

パンのこと、帰ってから改めて話題になった

こんどは ふくろにいれて たべよーね

失敗から学んだ坊やの心得

そうだね、それもひとつだね
落とさないように工夫して、最後までたいらげたいね
もう二度と、おなじような哀しみは味わうことのないように過ごしたいね


追記:
きのう、はじめて園で午睡しなかった子
先生にメッセージでご相談したら、先ほど電話をいただいた

結果から言うと、どうやらにこやかに過ごしていたらしい
それならいいやと思えた
引き続き、様子見てもらうことにした

この流れで、今朝のことも含めてすこし小話させてもらった

どうやら坊やは、いろいろと自ら考えて行動してやってくのが向いているタチらしい
自発的にチャレンジして、ときに失敗をしながら、それをも糧にして、身につけていく
夏の卒乳と、ことばの爆増を経て、いま著しく成長するターンみたいだから、そのやり方がよさそう
しばらく、そばで観察するかのごとく、そうっと見守っていこうかな

それとわたしの”己への期待”を手放そう
先生いわく、『坊やはお母さんの大変さもわかっていてくれている気がする』そうだ
たしかにそうかも
産まれたときから、どこか達観したフシがあるもんね
つくづく、母にならせてもらっているのだなぁ、育ててもらっているんだね

『お母さんのこと、だいすきなのが伝わりますよ』
ということばも、あまりにもうれしかったので残しておこう
自分に向けられる好意にことごとく鈍感ゆえ、そうやって周りから言ってもらえると、すなおに受け止められる

誕生してから2年半、いっしょに歩んでくれてどうもありがとう
もちろん、お腹にいるときから二人三脚だったけれどもね
これからもよろしくね!

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tinytacco
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