20240827
昨夜のこと
いつものごとく遅くまで遊び尽くした坊やは、わりとすぅっと寝入ってくれた
そのことはうれしい反面、なんだか涙が出てきた
理由はわかっている
(断乳の要素も含む)卒乳が順調に進んでいるからだ
一見するとよろこばしいことなのに、なんだか込み上がるのにもわけがある
実はわたし、直近、すなわち図らずも最後となった授乳のときの記憶がまったくないのです
時間帯としては夕刻から夜のはじまりのころだと思うのだけれど、そのときはあまりにもお昼寝しなくって気がおかしくなりそうで、とにかく休んでほしい/このしんどさから解放されたいという想いばかりが募って、目の前の授乳という行為に集中できていなかった
産まれてから毎日続いてきたように
これまでとおなじように、これからもこういった授乳の機会が当然めぐってくるものだと思っていたから、まさかここでおしまいになるとも思わず、心のなかで区切りをつけることなどみじんもなかった
要するに、心の準備をすることなくそのときを迎え、どうしたらいいものか…
あらゆる感情が発露し、錯綜しているというのが本音だ
とはいえ、仰々しく幕引きをしたいわけではない
せっかく本人が自分なりに、ごく自然体でふんぎりをつけられているのだから、その流れを尊重したい
成長を見守って、次なるフェーズへと引き上げてやりたいんだよな
でもさ、考えてみてよ
2年あまり1日も欠かさず、日に何度も与えてきた習慣ですよ
もはや三度の食事以上に空気のような、もう呼吸といっても過言ではないほどにごくごくすんなりと日常に溶け込んでいた、大事ないとなみ
それがある日突然、前触れも気配もなく転機がやってきて、がらっと流れを変えてしまうのだから
子は瞬間ごとに絶え間なく進化を遂げる
そのスピードに適応していく力はすさまじいものだ
一方、すぐ近くにいるおとなにとっては、それを見届けるだけで精一杯だ
ましてやついていくことなんて到底難しいだろう
どうしたって戸惑うよね
それでも、再三言うなれば、子自身の推進するエネルギーをせき止めるのではなく促してやりたい
成長をよろこびながらも、陰でひっそりと涙が頬を伝うんだよ
かか、あなたもよくやったよ
坊やとともに二人三脚で歩んできた日々、ほんとうに濃密なものでした
限界になるまでやりきったから、ポーンと次へと抜けることができたんだ
ぽっかりと穴が空いたようなさみしさ、あって当然だよね
それだけ一所懸命に、真摯に向き合ってきたからだからね
だいじょうぶ、だいじょうぶ
きっと、ふたりならまた、いいかたちで関係を築いていくことができるはずだよ
坊やを、そしてなにより自分を信じてあげてね
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そんな感傷的な夜を超えてきょう、助産師さんにケアしにきていただいた
張りすぎた痛みもだいぶ和らぎ、ピークは越したように思われた
”おっぱいのおそうじ”(by 助産師さん)に、坊やも立ち会ってもらうことになった
昨今のわたしのしんどさを汲み取って、半ば言い聞かせるように卒乳をしようと決したのならば申し訳ないなと思って、もう一度坊やに尋ねてみた
助産師さんがいらっしゃるからか、「(おっぱい)ばいばい」と自ら発し、嬉々と走り回ったりはしゃぎながらおそうじを見届けてくれた
その健気なようすにも胸を打たれる
マッサージのおかげで身体的にだいぶラクになり、心の面でも軽やかになった
彼女に大切なことを教わったので、ここにも記しておこう
終盤にはもう、体力気力の限界でめっちゃくちゃになっていた子
よく付き合ってくれたね、どうもありがとう!
お昼寝しようにも昂って収まらず、抱っこでベランダに出た
外の空気に触れると落ち着くのか、しばらくすると呼吸がおだやかになり、じき眠ってしまった
0歳のころに散々頭を抱えた背中スイッチ、しばらく発動していなかったけれど、きょうに関しては久しぶりに絶好調に稼働していたよ
坊やも坊やなりに、葛藤しているんだろうな
そのことがわかり、なおのこと胸がしめつけられる
ちいさなちいさな身体とやわらかな心で、よくがんばっているよ
これまでと同様に、ふたり息をあわせて進んでいこう
ふたりなりに、あらたなるステージに舞い込んでいこう
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