高級クリーム
毎日、娘の毛穴ひとつないもちもちの肌を見つめて暮らしていると、ふと鏡を見た時に、自分の肌の老け具合に愕然とする。
毛穴、くすみ、色むら。なんならヒゲ。
なんてノイズの多い顔面なんだ。
VoCEがファンデーションの比較の企画で、毛穴カバー力を見るために、すだちにファンデを塗っていて、さすがにすだちは大袈裟でしょと思っていたけど、現在、とても大袈裟とは思えない有様だ。
ちょうど今アットコスメがポイント還元セールをしている。塗ると肌がふっくらして毛穴が消えるコスメデコルテのリポソームのクリーム(10,000円)が10%還元対象になっている。買うべきか。
いや、でも、今の私には贅沢すぎる。
これを塗っても娘の肌にはならない。これを塗っても私はそのうちシワシワのおばあちゃんになる。
誰かと会う時だけ、下地とフェイスパウダーを塗って、一時的に誤魔化そう。そうしよう。
下地といえば、同じコスメデコルテのロージーグロウライザーのサンプルを使ってみたら、塗りたては色むらが増してしまったように感じだけど、お粉を重ねて輝きを落ち着かせたらとても肌が綺麗に見えた。
この下地もクリームと同じ、いい香りがついている。こういう、いわゆる百貨店の化粧品の香り、昔は苦手だったけど、今はまんまと癒されるようになってしまった。頬を手で包み込みながら、鼻でスーッと香りを吸い込むと、気持ちが安らぐ。疲れているんだと思う。