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月のパワーの私的利用

最近ムーンプランナー(さんの考え方)に夢中になっている。

今までこの手帳のことをよくわかってなかったんだけど、ちゃんとムーンプランナーさんの話をきいて、書かれた本を読んだら、とっても理にかなった仕組みの手帳なんだなと理解できて、好きになった。

その仕組みが果たして自分に効くのかは、これからやってみないとわからないけど、ひとつ、既に自分の意識が大きく変わったことがあって、それが月とおまじないに対する気持ち。

私、もともとおまじないが好きな子供だった。

小学生の頃、Dr.リンにきいてみて!の開運ブック的なものを持っていて、それに、どこかの方角に桃の枝を飾ると美容運アップ!みたいなことが書いてあり、そもそもこの町には桃の枝がない!とショックを受けたのをよく覚えている。

当時放送していたアニメ、夢のクレヨン王国の、おまじない香水びんというおもちゃも大好きだった。私自身は持っていなくて、友達のうちに遊びに行ったときにいつも遊ばせてもらっていた。

でもいつからかそういうものを信じなくなった。
特に、占いを信じなくなった。

生年月日を使う占いは、私にはたまたま同じ病院で産まれた同じ誕生日の幼馴染がいて、当たり前だけどその子と私とでは全然人生が違うから、そういった類のものは信じない、ということに、どこかのタイミングからしていた。

でもさ、それでも、いいことありますようにって、個人的に楽しむのは自由なのにね。そもそも当たるも八卦、当たらぬも八卦なのが占いなんだから。ハッケミィもそう言ってるんだから。

幼馴染の存在は、ゲン担ぎ的な世界を突っぱねるための都合の良い言い訳だったのかもしれないなと今は思う。

どうしてそういう態度をとってきたかは、もう少し自分の気持ちを深掘りしてみないとわからない。でも、たぶんだけど、占いのような不確かなものに頼れないくらい、そのときは追い詰められていたんだと思う。

で、その価値観のまま来てしまっていた。

以前、SNSでフォローしている人たちが、みんな星占いを生活のスパイスとして取り入れて楽しそうにしているのを見て心底びっくりして、なんだか羨ましくて、おすすめの占い師さんを教えていただいたことがあったけど、その後結局、占いを自分の生活に取り入れることはなかった。

そして今回、ムーンプランナーさんの満ち欠けスケジューリングの本を読んで、そこにも、理論だけでなくおまじない要素も結構大事と書かれていて、最初はえええ…って思ったけど、そこからさらにムーンプランナーブックのアルテミスを読んだら、そこに載っていた半年前の星座うんぬんという話を素直に面白いと思えて、自分で自分にびっくりした。

さらっと触れる程度で、あんまり詳しいことが載っていなかったのもよかったのかもしれない。私は知らないカタカナ語の波が苦手なので(世界史の資料集とか)。

でもたぶん、心に余裕ができたんだと思う。今考えると、占いに抵抗があったのは、そして占いを楽しんでいる人たちが羨ましかったのは、その平和っぷりというか、明るさというか、根拠なきものを楽しめる心の余裕が眩しかったのかもしれない。

今の私はもう昔ほど肩に力が入ってないから、また子供の頃みたいに軽い気持ちで、でも心から信じて占いを楽しむことができるようになったんだと思う。

ちなみに、星占いと同様に、月の満ち欠けのパワーについても、あまり信じたくなかった。

でもそれは、占いを信じなかったのとはまた少し理由が違って、私がかつて月のパワーを私的利用したことに罪悪感を持っていることが関係していると思う。

私は月のパワーを信じていないのではない。
むしろ、かなり信じている。お月様は神様の化身だと思う。特に満月の力はすごい。

というのも、馬鹿馬鹿しいと思われるかもしれないけど、私は学生の頃、夜空に月を見つけるたびに、そこに向かって自分の願い事が叶うよう念じていた時期があり、そしてあるとき思いがけない形でそれが本当に叶ってしまったことがあるのだ。

そして後々、それが自己中心的で、欲しがるばかりで欲深い幼稚な行動だったことと、神仏への敬意の無さを猛省したのだった。

それがあって、私はお月様に自分の願いを一方的に伝えるのはやめた。月の力の私的利用はいけないことだと思った。月には、世界平和みたいなことだけを祈ろうと決めた。

満月や新月に飲むといいお茶、アーティストの新月の日のインスタライブ、満月の日にオープンするオンラインストア…私の好きなものたちには、月の満ち欠けのおまじないがかけられていることがよくあった。しかし、月のパワーと距離を置いていた私はそれらにずっと馴染めなかった。

でも、ムーンプランナーの本を読み、月の満ち欠けに合わせて行動を変えるというのは、自然界の既にある神秘的な流れに便乗することなんだなって気づいた。かつての自分がしたみたいな一方的なものではなく、言うなれば月のパワーの公的利用という感じ。上手く言えないけど、玄関までタクシーを呼ぶんじゃなくて、時刻表通りに特急が来るから乗っとこう、みたいな感じ…。

いろいろ納得したら、心がどんどんおまじない楽しいモードに切り替わった。

今は石井ゆかりさんの2024〜2026年の占いの本が、表紙がとても綺麗なので気になっている。

でも正直、私は自分の運勢よりも、プロの占い師どんなふうに読者に語りかけているのかのほうが興味がある。自分の星座じゃない一冊を買ってみようかな(自分の星座のも買います)。


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