映画「ニシノユキヒコの恋と冒険」を観て
川上弘美の「ニシノユキヒコの恋と冒険」の映画版をようやく観ることができました。
……すてきでした。
原作が好きすぎたこともあって、あんまり期待せずに観たのですが、予想以上の内容…
井口奈巳監督さすがです。
セリフとか表現とか原作とは違っているのに、原作と全く同じ、好きだなぁ…という感覚を残していってくれたんです。
「いま、会いにゆきます。」の監督が、映画化は直訳でも意訳でもなく翻訳なのだ。と言っていたのを思い出しました。まさに、翻訳だった。
俳優さんたちの演技もとても良かったように思います。竹野内豊さん、尾野真千子さん、本田翼ちゃん、木村文乃ちゃん、成海璃子ちゃん、阿川佐和子さん、麻生久美子さん、中村ゆりかちゃん…
もう、とにかく色っぽい!観ていてほんとにドキドキさせられました。
ここに描かれている恋愛は、まだ20年しか生きていないあたしの身近にはないもので、ともすれば不誠実だと言われかねないものです。でも、それでもあたしに響くものがあるってことは、やっぱり恋愛って少なからずこういうものを含みうるのじゃないかって思いました。
難しくて、不埒で、美しくて…。
この感覚を、誰か共有してくれないかなって思ってます。
ほんとうに、よかった。
26.10.1
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