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【詩】門出

「門出」

クラッカーの音が鳴ると
色とりどりの紙吹雪が舞い
まだ肌寒い空の下
手作りの花の咲くゲートをくぐる

湧き上がる拍手と祝福の声
長い年月の果てのひととき
辛いこと苦しいこと楽しいこと
言い表すことのできない日々が

昇華されて集約されて記憶になり
新しい靴を履かせてくれる
不安と戸惑いを隠しきれずに
何も分からないまま一歩踏み出した

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