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【詩】呪詛

「呪詛」

風が唸り声をあげる
晩秋の夕方

景色は激しく掻き乱され
川辺のススキが波のように畝る

何を呪っているのか
鳥も虫も姿を消した

夕日に染められた窓から
赤い血が流れ込む

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