【詩】歴史遺産
「歴史遺産」
石造りの回廊
眩しい光の中で
天井が影をつくって
暑さを和らげてくれる
中央の庭に
四角く切り取られた水面
僅かな波も波紋も立てず
静かに張りつめている
主を失った宮殿は
自分に存在意義を見いだせないで
時間が止まったまま
一層のこと
破壊されたいのかもしれない
「歴史遺産」
石造りの回廊
眩しい光の中で
天井が影をつくって
暑さを和らげてくれる
中央の庭に
四角く切り取られた水面
僅かな波も波紋も立てず
静かに張りつめている
主を失った宮殿は
自分に存在意義を見いだせないで
時間が止まったまま
一層のこと
破壊されたいのかもしれない