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【詩】残暑

「残暑」

夏に飾っていた向日葵は
干からびて首を垂れていた

幾つもの台風が行き過ぎ
庭は荒れていた

誰の姿もないのに
ロッキングチェアが揺れている

セピア色の陽光が
崩れたレンガを照らしていた

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