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【詩】ゲリラ豪雨

「ゲリラ豪雨」

黒い雲が空を覆うと
雨は痛いくらいに
アスファルトを打ちつけ
不穏な空気を漂わせながら
小さな町を飲み込んでいく

暫くすると嘘のように
雨は小降りになり音も立てず
町は穏やかな静けさに包まれ
湿気だけを残して
重い空は薄まっていった

やがて雲の隙間から
放射状に光が差し
家々の屋根を明るく照らすと
雨はすっかり上がり
町に神聖さが宿りだす


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